きゃ！どんどん強くなっちゃう！ (ページ49)

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ヒソカside

今日はAが帰ってくる日
連絡手段がないから定かではないけれど
もう一度連絡先聞こうかな…今なら教えてくれそうだしね

けれど、思ったより先約からの解放が遅くて夜遅くになってしまった

とっぷり闇に染まった空を眺めながら帰路に着く

「♡！」

帰ってきている！オーラを感じる、1週間ぶりの洗練られたオーラを感じて恐怖でない鳥肌が出た

はやる気持ちをいつもの笑顔で隠して、彼女の部屋のドアをノックした

彼女もオーラでボクがきたことを察知したからか、すぐに鍵があいた

『おかえりヒソカ』

「ただいま、おかえりA」

ニコッと笑う彼女は随分久しぶりな気がするけど、会ってみるとそうでも無かったような気もしてくる

「久しぶりだね♣どうだった？」

部屋に入って椅子に腰掛けた

『色々あったけど、やっぱり実家は最高だった』

ヘラヘラしながら隣に腰掛けてきたAのにわかな変化に気がついた

「なにかあったの？♠てゆうか、全体的に覇気がないけど」

久しぶりに会ったのに無邪気さが足りない気がする
よくよく顔を見ると、彼女の腹から返答があった

グゥ～～

「…」

『…えへ、へ』

そういうことか

ただ腹が減っていたのか

心配して損したな、まあいいけど

『実は、朝には帰ってたんだけど、まだ一度もご飯食べてなくてね…』

「♣？どうして？」

首を傾げて聞く

『なんとなく、ヒソカを待ってたらこんな時間になっちゃった』

実家に帰ってぼーっとしちゃったのかもと話す
微笑みながら彼女を見た

「そんなに僕が待ち遠しかったのかな♣？」

嬉しいよ♡と彼女にハートを送る

『…ヒソカ連絡先交換しましょう』

僕の言葉には無反応でそう言った彼女
特に期待するような反応をしてくれるような子じゃないからいいんだけど、
これは意外だな

「…大歓迎さ♡でもどうして？」

僕から聞かないとこの話題はもう出ないと思ってたから

『私ね、ヒソカがいなくて凄く困ったの(私のライフライン…)。私あなたとご飯が食べたかったし、ずっと待ってたのよ』

真っ直ぐなんの恥じらいもなく自分の感情を僕に向ける様はなんとも言いがたい

僕は人に干渉されるのも振り回されるのなんてもってのほか、煩わしい以外のなんでもないと思っているけど、Aのそれは、悪くない。

「ごめんね♠はい、僕の連絡先。早速ご飯に行こうか♡」