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約2日後、やっと天空闘技場へ帰ってきた
スカーの様子が気になるけど、ヒソカは見当たらないし
取り敢えず、荷ほどきをして時間を潰す
こういう時、連絡先を交換していれば便利だったなと思う
すぐ戻ると思っていたのに、午後になってもヒソカが近くにいる感じはしない
ちょうど一週間経ってからの帰還だったのでてっきりこっちに予定を合わせて帰ってくるのを待っているのかと思っていた
ぐぅ〜と腹がなったが、食べる気が起きなかった
なんとなく、ヒソカを待ってボーッとしていたい気分だった
なんていったって、ここを出て行くことも決めたが、目的のための手段も方法も世間知らずの私には何も思い浮かばない。
まずはスカーからの情報と、ヒソカの意見が聞きたいあわよくばついてきて欲しい、私のライフライン。
『なんか、暗殺とかしてるほうが遥かに楽だな』
仕事になれば、勝手知ったるもの。私は本当に生活力が皆無のようだ。このままじゃいけないと思ってもじゃあどうするのか分からないのだから
基盤が出来るまではライフラインは手放せない。
いまだにヒソカへの疑念や不気味さは持っているが、それと反対の気持ちも確かにある。たぶん、これから出会う誰よりも打算なしで私に最も有益な情報を提供してくれる人だから。
打算なしの部分は現時点でだけれど…
少なくとも今と今まではそうだったから
まあ、ただの勘なんだけどね
それでも良く当たる、私の勘は
夕陽が差し込んできた窓を見た
ゆっくりと闇に染まる空を眺めながら、腹を鳴らし、ヒソカを待つ。
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作者名:ふぇもふぁ | 作成日時:2020年5月18日 20時