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〜Obito side〜


転入生が来るっていうから
楽しみにしてた

ちょっとぼんやりとしてて
かわいい女の子って感じがした

まあ、最初は。


リ「Aちゃん。カカシくんと色がにてるね」



言われてみればたしかに似てる
髪の色、目の色、
もしかすると目つきも


認めたくねーけど
リンはカカシに気がある
そんなリンがAに
頬染めてるのが気にくわない


かわいい女の子ってのは
前言撤回


みんなの前で挨拶する時
さっきまでの口数の少ないAと違って
しっかりとした挨拶だった


正直、そんなに喋れるんなら
俺たちにはわざと無愛想に接したのか?
なんて思ったんだ


オ「なーんだ。さっきより全然しゃべるんじゃん」

『…………』

オ「……! なんか言えよ」



そう、この時までは
この澄ました反応も腹が立っていた
まるでカカシの奴みたいで


『あの…、さっき君とは、
オビトとは握手してなかったから』


まさかそんな涼しい顔して
そんな返答がくるとは
思ってもみなかった

表情に似合わず、動きも堂々としてるのに
ぎこちないタイミングの握手



わかった、コイツはただ
人付き合いってのが下手なタイプで
気持ちだけはなんとなく伝わってきた

かわいいところあんじゃん。
カカシとは違ってさ



オ「よろしくな!」



そう思ったのもつかの間
Aは俺の手汗を服で拭った


いや、ね。
俺が手汗拭かずに
握手したのが悪いんだけどさ

もっとこう…
気を利かせた反応ってのがあるだろ?

無表情から薄ら嫌そうな顔の変化が
やけに目立って
俺のハートはちょっぴり傷付いたんだぞ!


傷付くってこと、教えてやらねーと
と、思って言い返したら


『なんか濡れてるんだもん』



そりゃそうだけどさ……。
カカシは濡れてないらしい
次からは俺が気をつけるよ

なんて思ったが、
やっぱりコイツの態度は気にくわない

ストレートに言うところが
カカシと一緒でいくら女子でも腹が立つ


なのに。


なんでだろうな、気になって仕方ない


オ「Aー!お昼一緒に食おうぜ」


口数の少ないAは
ひとりでいることが多い気がして
誘ってしまった。


アンコ「だめー。Aは女子たちと食べるの!」

紅「いいの…? オビトが先でしょ」


『……えっと』


な、なんだ。そうだよな。
案外女子ってそんなもんだよな…
俺がバカだった

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作者名:赤成 | 作成日時:2019年5月3日 20時

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