50「前へ……」 ページ50
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理不尽な世界は納得いかない…でも
『それも試練だったのかもね……』
私は間違った。
ただそれだけのこと。
「そうか…ならそれが仲間に降りかかってでも、優しいお前が同じことを言えるか? 」
イタチの過去を教えられた。
一族暗殺事件、あれはうちは一族が
木の葉へのクーデターを企て、
それを阻止する為に木の葉の暗役「根」による
命令で起きた事件。
サスケが里を抜けたことで、
この先何か起きても、
全て試練という言葉で片付けられるだろうか……。
『……難しい問題すぎて…答えられない』
ガシッ!
胸ぐらを掴まれびっくりした。
あまり抑揚のない人だと思っていたから、
急なことで。
「そうやって問題を先延ばしにするから!
…………今も誰かがこの理不尽な世界で傷付くんだ」
この人はマジだ。
人を思ってやろうとしてるんだ……。
『……、……』
答えが見つからず、ただ相手の目に食らいつくしかなかった。その目が呆れたように瞬きする。
「今はまだいい。ただし、恩返しにひと仕事くらいはしてもらおうか」
ひと仕事?
『尾獣狩りだけはしないよ…!』
「安心しろ、いきなりはさせない」
ということは
いずれさせるっていうこと?
「そうだな…まずはしばらく俺と
行動してもらおうか。世界の現状を見せてやる。
それからどうするか、お前の答えを出せばいい」
『私の…答え』
着いて来い、と言われアジトまで連れられる。
正式メンバーではないものの、お馴染みの暁の装束を渡された。
これを着たら、もう…私は。
いや、どの道もう……
木の葉には戻れないんだ。
私は…
ナルトみたいに、正しくいられないし
カカシ先生みたいに、大切な人を失っても自分を見失わないなんてできない。
そして、
サクラみたいに、人を好きになる資格もない。
とにかく前に、
前に進んでみようと思うよ。
________
◎第二章 おわり
更新遅い&つたない文章でしたが、読んで下さりまことにありがとうございました!
第三章からオビトメインになって行きます。
カカシ先生ともっと絡ませたかった…
会うシーンは丁寧に書きたいです。
次章から文を短く区切った書き方に変えてみようと思います。
一章とか、疲れたときに読み返すと、全然頭に入ってこないの良くないなあと思い、反省を活かしたく!
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石セー(プロフ) - じゅりさん» じゅりさん初めまして!読んで下さってとっても嬉しいです^ ^ありがとうございます!更新頑張りますー! (2019年5月20日 21時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 初めまして!更新楽しみにしてます頑張ってください! (2019年5月17日 6時) (レス) id: 9e6c1be654 (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 名無し65455号さん» 初めまして、コメントありがとうございます。読んで下さってる方がいるんだなあと実感して感動しています。随時更新して行くのでよろしくお願い致します^ ^ (2019年4月3日 22時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - 初めましてこの作品読んでみて楽しみにしていますこれからも更新頑張って下さい! (2019年4月3日 13時) (レス) id: 1e5a33a9df (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 咲空さん» コメントとっても嬉しかったです。ありがとうございます!おかげさまで少し自信を持てました。主人公設定まだまだあるので楽しみにして頂ければ幸いです^^ちょうどプロットを練り直していたので更新が止まってしまいました。近々更新を再開します。 (2019年4月2日 16時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤成 | 作成日時:2019年3月10日 16時