検索窓
今日:4 hit、昨日:28 hit、合計:55,652 hit

26 ページ26

.


カカ「で? なんか話があるんだって?」

先生はご飯を食べ終わり、食器を洗って戻ってくる。

『その、ベッドの上の写真。先生のかつてのチームですよね』

カカ「あぁ。上が知っての通り、のちの四代目火影様。真ん中がリンと言って医療忍者。Aみたいに優しい子だったよ」

リン……。
恐らくこの子だ。私の中に憑いてるのは。
私みたいな子…?

カカ「ゴーグル着けてる少年はオビト。ナルトみたいに生意気でうるさい奴だよ。でも……」

懐かしんで和んでいた顔が、ほんの少し陰る

カカ「仲間想いの、俺の英雄だ」

それでも確かに前を向いてる人の顔だ。

『どうして、どうやって先生はそんな辛いことを乗り越えられたんですか?』

カカ「そーだなぁ。まず、バカだった俺に、オビトが仲間の大切さを教えてくれたことがひとつ。そいつが1番に死んで、俺は残った仲間を絶対に守ると決めた。それがこの左眼と一緒に、オビトに託された唯一の願いだったから」

『左眼…てことは、オビトはうちはの子』

カカ「ああ。譲り物と言ってたこの眼は、そいつのなんだ」

『でも、写真の人はみんな亡くなってる…』

カカ「そう、失敗したんだよ俺は」


リンに見せられた夢を思い出す。
彼女が死ぬ瞬間の夢を

『もしかして、リンは敵国に尾獣を封印されて…』

カカ「なぜそれを?」

『夢で見たんです。確か…自分が里に帰ったら多くの人が死ぬ。だから自分が死ぬしかないって……決断してた』

なんだろう、胸の奥がギュっと締め付けられて苦しい。

カカ「なんていうか、不思議だな…。本当のリンが、夢に出たんじゃないかってくらい合ってるよ。リンが仲間の俺に殺して欲しいと望んだんだ。里思いのリンが里を壊滅させること程、彼女にとって辛いものはないのだとわかった。だから、オビトの思いよりも、結果的に里の掟を選んだんだ……」

27「お泊り」→←25「先生のおうち」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

石セー(プロフ) - じゅりさん» じゅりさん初めまして!読んで下さってとっても嬉しいです^ ^ありがとうございます!更新頑張りますー! (2019年5月20日 21時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 初めまして!更新楽しみにしてます頑張ってください! (2019年5月17日 6時) (レス) id: 9e6c1be654 (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 名無し65455号さん» 初めまして、コメントありがとうございます。読んで下さってる方がいるんだなあと実感して感動しています。随時更新して行くのでよろしくお願い致します^ ^ (2019年4月3日 22時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - 初めましてこの作品読んでみて楽しみにしていますこれからも更新頑張って下さい! (2019年4月3日 13時) (レス) id: 1e5a33a9df (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 咲空さん» コメントとっても嬉しかったです。ありがとうございます!おかげさまで少し自信を持てました。主人公設定まだまだあるので楽しみにして頂ければ幸いです^^ちょうどプロットを練り直していたので更新が止まってしまいました。近々更新を再開します。 (2019年4月2日 16時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤成 | 作成日時:2019年3月10日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。