31「ひとまずは」 ページ31
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当時、母との暮らしは悲惨だった。
村で仲間はずれにされ、何度も殺されかけた。
私たちは、いつ死んだっておかしくなかった。そんな地獄に、母だけ残して、私は平和に育って…
自責の念が募り上がる。
そんな時、三代目様が忍びになるきっかけを与えてくれたのを思い出した。
木の葉に拾われ入院してる時、三代目様が来てくれて、母を失った私にこう示してくれた。
「大切な人を守るために、忍びにならんか」と。
『火影様、今度こそ母を助けたいです』
綱「そうだな。それにはまず、この話の詳細について聞いてもらおう。シズネ」
火影様の隣に立っていたシズネさんが説明してくれる。
シズ「まず、先方は多額の身代金を要求しています」
カカ「身代金？ 人質といい、やることが卑怯だな」
シズ「はい。正確には霧隠れの長からの要請ではなく、別の組織になります」
カカ「国と体制が違うのか…筋の通った交渉は望めないな」
シズ「その通りです。この身代金、木の葉からの支払いは受け取らず、あくまでAさん自身に課せられるそうです」
『私自身に…？』
綱「恐らくAを霧で働かせるのが目的だろう」
カカ「しかしこの金額、今のAだと普通に任務をこなして10年、20年はかかります。Sランク任務を数こなせばもう少し早いかもしれませんが……」
綱「言い換えれば、Aを使い捨てにするつもりだろうな」
『……』
Sランク任務なんて、生死と隣り合わせ。
助ける前に死んでしまうかもしれないと思うと躊躇してしまう。
綱「心配するな。相手は卑怯な手を使うなら、こっちも手荒に行かせてもらう。易々とお前を引き渡すつもりはない」
『え？』
綱「人質を取りかえす、ただ罠の可能性を充分に危惧しながらだがな。しかしだ……」
シズ「明後日には引き渡しの要求をされています。残念ながら現在、里の人手が足りません」
綱「そこで、まずはなんとか期日を伸ばして貰えないか交渉する。任務遂行部隊が揃い次第、霧に出発だ」
『う、うまくいきますでしょうか…』
綱「やるしかないだろ。お前は木の葉の大切な忍びだからな」
『ありがとうございます…』
よろしくお願いしますと言い、カカシ先生と火影室を後にした。
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石セー(プロフ) - じゅりさん» じゅりさん初めまして！読んで下さってとっても嬉しいです^ ^ありがとうございます！更新頑張りますー！ (2019年5月20日 21時) (
レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 初めまして！更新楽しみにしてます頑張ってください！ (2019年5月17日 6時) (レス) id: 9e6c1be654 (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 名無し65455号さん» 初めまして、コメントありがとうございます。読んで下さってる方がいるんだなあと実感して感動しています。随時更新して行くのでよろしくお願い致します^ ^ (2019年4月3日 22時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - 初めましてこの作品読んでみて楽しみにしていますこれからも更新頑張って下さい！ (2019年4月3日 13時) (レス) id: 1e5a33a9df (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 咲空さん» コメントとっても嬉しかったです。ありがとうございます！おかげさまで少し自信を持てました。主人公設定まだまだあるので楽しみにして頂ければ幸いです＾＾ちょうどプロットを練り直していたので更新が止まってしまいました。近々更新を再開します。 (2019年4月2日 16時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤成 | 作成日時：2019年3月10日 16時
