37「ナルトの強さ、目覚めぬサスケ」 ページ42
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シュカッ!
襲う草忍の手前で手裏剣が阻止する。
ナル「待たせたなぁサスケ。合言葉は、忘れちまったってばよ」
ナルト!
これで全員集まったわね
サス「ナルト! 逃げろ! こいつは別格だ。くそっ……。巻物は渡す」
ナル「なに、言ってんだよ」
草忍「獲物が逃れる為に、さらなる獲物を差し出す…いいセンスしてるわね」
巻物が草忍の方へ投げられる。
スッ!
ナルトがそれを奪う。
ナル「見損なったぞサスケェ。俺は合言葉忘れちまって本物か確かめられねーけど、少なくとも今のお前は、偽物のサスケだろ!!! 巻物を渡してもコイツが見逃す保証なんてどこにあんだよ?! そんなこともわからねーのか!」
草忍「んふふふ。正解よ」
サス「!!!」
ナル「うおおお!」
ナルトが一人で立ち向かう。
草忍「口寄せの術」
大蛇が再び現れナルトを弾き飛ばす。
酷く打ち付けられ、こんなんじゃナルトの体がもたない…!!
ナル「くっそぉ」
『! …その目…九尾…』
怒りと痛みから九尾の力がまた出て来ている。
ものすごい勢いで大蛇に向かいパンチを食らわせる。
サク「ナルト…あんな強かった?」
見たことのない姿に少し恐怖するサクラ。
わたしも加戦したいところだけど、今のナルトに近づくのは…危険!
ナルトは草忍に火遁で焼かれ、飛ばされる。
次に大蛇が向かうはサスケ…動いて!
ザクッ
またもナルトがサスケを庇う。大蛇に背を向けクナイで止めていた。
もう、ボロボロなのに…
ナル「怪我はねーかよ、ビビリくん」
サスケも、見てしまった。
ナルトの目を。九尾の目を。
そして、自分の愚かさに気付かされる。
でも、動けない……。
草忍の舌が伸びナルトを捕獲
草忍「九尾の封印が浮き出てるじゃない。封印してあげるわ」
五行封印!!!
ナルトのお腹には渦を巻いた封印の術式が浮かび上がっており、草忍がそれを5本の指に浮き出たチャクラで封印を締め直す。
意識を失ったナルトは高いところから落とされる。
あの高さは流石に死んでしまう!
『ナルト!』
なんとかキャッチして横たわらせる。
サスケはというと、まだ恐怖から抜け出せていない。
『サスケ! ナルトがこんだけのことをしても、まだ目が覚めないの?!』
サス「A…」
草忍「大人しく獲物になってもらうわ」
ごめん、ナルト…。こんなんになるまで、助けてあげられなくて。
今度はわたしが……
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作者名:赤成 | 作成日時:2019年2月25日 11時