83話 重傷 ページ7
程なくして、太宰治が「ちょっと用事が出来ましたので失礼。」と探偵社から出て行った。
国木田の怒号が響いたのは言わずもがな、分かるだろう。
別に僕は理由があってのことだとわかっているのでいいのだが、とりあえず、国木田君喉潰れない?大丈夫?おばちゃんがのど飴あげようか?←
紫音「国木田さん、失礼ですが、太宰さんはいつもああなのですか?」
国木田「ええ、すみません。」
紫音「いえ、別に気にしていないので大丈夫ですよ。」
「(それより国木田さんはのど、大丈夫ですか?のど飴持ってますよ?)」
僕のパーカーのポケット?には飴が数個入っている。
国木田「いえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます。」
流石国木田君。対応がカンペキだ。うちの治にも見習ってほしい。
そんなことを思っていた時だった。ガチャリと事務所の扉が開き、谷崎兄弟、中島敦が重傷で帰ってきたのは。
突然のことに探偵社員の皆はどよめく。そんな中で与謝野晶子は素早く動いた。
与謝野「早くこっちに!!」
流石に見てるだけなのは気が引けたので、谷崎兄弟を僕が。中島敦を紫音が引き受けた。
紫音「どこへ運べば?」
与謝野「医務室へ!」
与謝野さんに案内され、重傷患者を二人抱えたまま僕は初めて武装探偵社医務室へと足を踏み入れるのであった。
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医務室に運び、治療をするということで僕たちは医務室から出てきた。
国木田「すみません。有難うございます。」
紫音「いえ、大丈夫です。あ、服に血が。」
紫音のスーツにはもはや誰の物かもわからない血がついていた。もちろん、谷崎兄弟を背負った僕にもついていて。
紫音「Aさん、頼めますか?」
「(了解。)」
え?何するかって?異能力で私の部屋まで行って服着替えてくるんだよ。僕の異能力知らない探偵社のみんなは何するか分かってないみたいだけど。
「(すみません。服を着替えてくるので少しお時間いただけませんか?)」
乱歩「うん。着替えておいでよ。結構べったりついてるからさ。」
名探偵くんの許可をもらえたので、紫音と手をつなぎ、瞬間移動的なものをする。まあ、瞬間移動といっても、シュン!!って感じじゃなくて、影に飲み込まれる、って感じなんだけどね。(伝わってくれ!)
あっという間についた私の部屋。きっとまだおじさんたちは気づいてないと思うけど。
私は紫音に少し、文句を言ってやった。
すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!→←祝!お気に入り登録者数、300人越え!
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奏斗 - 面白かったです!続き待ってます! (10月3日 21時) (レス) @page13 id: 837e222f3a (このIDを非表示/違反報告)
庄司靖(プロフ) - おねがいします続きをできたらでいいのでやってください!続きが出るのを楽しみにしています (2023年1月17日 23時) (レス) @page13 id: e958ad6f1e (このIDを非表示/違反報告)
幽(プロフ) - 最新待ってます😌 (2022年8月1日 12時) (レス) id: fb9d3eda18 (このIDを非表示/違反報告)
七日 - すごく面白かったです!! 続き待ってます。 (2022年3月4日 3時) (レス) @page13 id: 2fef72e0d0 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - 続き待ってます!!!!! (2021年12月31日 11時) (レス) @page13 id: 70f5cfe725 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クレハ | 作成日時:2019年5月16日 23時