3話 「暁」 ページ5
「…………なんだそれは」
アジトに戻ると扉の前には長門……ペインがいた。
「……拾った。」
「そのチャクラの量…人柱力か?」
「まだ分からないが、可能性はあるようだ。」
俺は子供を見下ろす。話の意味がよく分からず、戸惑っているようだ。
「その子供…どうするつもりだ。」
「こいつは……捨て駒程度には使えるかもしれない。」
そう言い、俺はアジトに入っていった。
「ここがお前の部屋だ。」
「ねぇ…おび…と、ここは何処?」
…急に連れてこられたのだから戸惑うのは無理もないだろう。
「暁のアジトだ。」
「あかつき?」
「そうだ。暁は世界を平和にするためにつくられた…。」
「私も…あかつきニはいルの?」
「それは………お前にはまだ早い。」
子供は凄く小柄で痩せている。
「腹……減ってるか?」
グゥゥ…
子供は恥ずかしそうにお腹を押さえた。その様子に俺は思わず微笑んだ。
「これはナニ?」
「これは……スープ」
「ジャアこれは?」
「パスタだ」
机に並べてあるものの殆どを子供は知らないようだ。……この子は今迄どんなものを食べていたのだろうか…。
「…おい……しい」
子供は涙を流しながら一生懸命食べていた。
〜オビトside〜 終了
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作者名:いっちー | 作成日時:2017年8月17日 23時