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30話 「先生は恐い」 ページ33

「Aーーー!!もう朝だってばよ!!!!」

ぎゃぁぁぁぁあああああああああああああ
玄関の前にナルトがいるし!!!!

「何でよりによって今日はこんなに早い…」

と言いかけたが、はっ!と思い出した。そう言えば今日はナルトが友達をつくるからって、アカデミーに早く行くことになっていたのだ。私がこんなに朝早く、外に出ていたら不自然だけど……まぁどうせナルトは馬鹿だしいっか。私は背後からナルトに声をかけた。

「よっ、ナル」
「うおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「ぎゃぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ」
「ぴぎゃあああああああああああああああああああああああああ」
「ばかぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!」

ドタッ
ナルトは泡を吹きながら倒れてしまった。

「どんだけびっくりしたんだよ……」

全く…近所迷惑なんだから…
そういう私もナルトの声にビビって大声をあげてしまったんだけど





「いやぁ……前から来るはずが後ろから来たからさ、心臓飛び出すかと思ったってばよ……」

数分後、ナルトはアカデミーの教室で目を覚ました。親切なA様が運んで来てやったんだぞ!!というのは嘘で実はというと、私はナルトを風引爆で家からアカデミーまで投げ飛ばして……それがたまたま窓に直撃して見事教室に入っただけで……決してわざとではなくてですね……。

それで今は先生の説教の真っ最中。

「A!!お前はどんだけ窓を割るつもりだぁぁぁああああ!!まだ一週間しか経ってないのにもう10回目だぞ!いい加減にしろ!!人のものを壊してはいけないって習わなかったのか?!まず1回なら分かるが10回は許されないぞ!!がみがみがみがみがみがみ!!!!」

「ん?なんか言った?」

……私はふざけて言ってしまった。

ゴゴゴォォオオオオオオオオ……
先生の怒りの炎はいまにも爆発しそうだ

「あのなぁ……?」

やばい

「せ、先生?」

ナルトは不安そうに呟いた。私はというと、今までもっとやばいやつらに立ち向かったためそんなに怖くはないが、ナルトは涙目になりながら震えていた。何に震えていたかって……?


………殺気。先生を怒らしては行けないと学んだ瞬間だった。

バァアンッ!!
急にドアが開いた。

「どうした?!ガラスが割れる音が聞こえたが?!」

隣のクラスの担任が入ってきた瞬間、先生の炎は消えて、いつもに戻っていた。

「ふぅ……」

私とナルトは思わず溜息をついた。

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作者名:いっちー | 作成日時:2017年8月17日 23時

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