検索窓
今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:33,368 hit

28話 「一人暮らし」 ページ31

私とナルトはまた顔を見合わせた。

「神様ぁぁぁぁああああああああ!!!!」

泣きながら私たちは交互に土下座を繰り返した。

「いやいや、感謝するならカカシさんだよ。任務があるのに君たちの弁当を作ってくれたんだから。」

「まじか」

「誰それ」

実はまだカカシに直接会ったことが無いナルトは首を傾げた。

「後で礼を言わないとなぁ…。」

そんなナルトを無視して、私はひとりで呟いた。

弁当を食べ終え、私たちはみんなが集まっている外へと出た。どうやら何をするかで喧嘩をしているようだ。

「隠れんぼやろうぜ」

「隠れんぼとか全然盛り上がらんじゃん」

「忍者ごっこしよー」

どれも幼稚な遊びばかりだな。興味無い。誰か本気の戦いをしたい人はいないのか……私が相手をしてあげるのに……そんな事があれば里が吹っ飛んでしまうだろうけど!

興味無さそうな私とは逆に、ナルトはまたまた必死に声をかけていた。友達つくりたいのかこいつは。

しかしそんなナルトの願いは叶わず、みんなナルトを無視して隠れんぼを始めた。

昼休みはすぐに終わり、今日は早めに家に帰ることになった。ナルトの方を見る。

「うわっ……」

地球の裏側まで沈んでいってしまいそうな暗い空気が漂ってきて、思わず口を手で塞いでしまった。こんなに落ち込んでいるナルトは見たことがない!

「ナルトぉ、明日だってあるし、友達は時間をかけてつくるものだよ?」

「…………………だよなぁ!!明日もあるってばよーーー!!」

非常に立ち直りが早い人で助かった。そういうところが君のいいところなんだ!ナルト!しかし、アカデミーからの帰り道、ナルトは親と一緒に帰っていくみんなを寂しそうな目で見ていた。

「……で、ナルトは昼休み何がしたかったの?」

私はナルトに聞いてみた。

「俺は本当は鬼ごっこがしたかったんだけど、誰も聞いてくれないんだってばよー……」

「……そうか。」

なんかみんな子供だねぇ。隠れんぼとかのどこが面白いんだろう。

まぁ、子供なんだしみんなと遊びたい気持ちもわかる。明日みんなに私からも言ってみようかな。みんながナルトを認めてくれるかは分からないけど。

そして私たちはアパートにつき、それぞれの部屋に入った。孤児院から送ってもらった物を整理して、私たちは屋上で集合した。

「ねぇねぇ!ナルトは晩御飯何にするのー?」

これから一人で自分の世話をしていかなければならない。

「俺さ!俺さ!やっぱカップラーメンにするってばよ!!」

「……太るよ」

「うるせぇー!好きなものは好きなんだからしょうがないってばよ!!」

29話 「報告」→←27話 「入学」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
設定タグ:ナルト , , 最強
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いっちー | 作成日時:2017年8月17日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。