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26話 「忘れられたナルト」 ページ29

「……何故Aがここにおるのじゃ?」

「…火影様のご知り合いで……?」

「一週間前にあったんだよぉー!!!!」

私は最高の笑顔をつくって叫んだ。先程から私は此奴の警戒を解くために馬鹿なふりを続けていた。全く効果は無いようだが。

「うむ……この子は記憶喪失でのぉ……木ノ葉に引き取ったのじゃ。」

「そんなことよりお兄さんの顔を見せてください!」

また私が割り込む。

「……え、火影様…」

「構わぬ、仮面をとってやれ。」

「あと名前は?名前はー?」

さぁーて、どんな顔をしているのかなぁー?





「………はたけカカシだ。」



………この人の右目………オビトの目が赤く光った時と同じ目……。

「何を見惚れておるのじゃ、A。」

火影は静かに笑いながら言った。

「いや……右目がなんかぁ……」

「………これは親友に貰ったものだ」

親友に貰ったもの……誰にだろう?



「火影様……この子についてですが…」

「うむ。この子は………」

火影は今までの出来事やらなんたらかんたらをカカシに話した。

「………スパイの可能性は?」

「こんな小さな子供がスパイとは思えぬ……が、油断はできぬな……カカシ、おぬしもAを見張っておいてくれぬか」

「……わかりました」

先程からヒソヒソと話しているようだけど、残念ながら私には丸聞こえ!

「ねぇねぇ、もう帰っていいかなー?」

「カカシ、送ってやってくれぬか」

「えー!一人で帰れるよぉー!!」


そう言って私は全速力で火影室の窓へ走り、

パリ─────────────ン

ガラスを突き破った!!
後ろの方で火影の怒鳴り声が聞こえるけど無視無視!!

スタッ
「ナーイスランディーング!!!!」

体操選手の最後のポーズみたいなのをしてから、物陰に隠れ、素早く身を土の中に隠した。

「なんて子ですか……」

その頃火影室の中ではカカシが呆れた顔で溜息をついていた。

「すまぬがカカシ……恐らくこれからは忙しくなるのう……」




火影室から離れたところで私は地上に出た。さてと……孤児院に戻るにはまた同じ道を帰らないとな。なんでここまで来たんだろう。帰ろーっと!!









……なんか忘れている気が………




………………あ!!!!

目の前に一楽ラーメンがあって思い出した。

「ナルトのこと忘れてたぁぁああ!!!!」

急いでナルトの穴に戻るとナルトは居なかった。しょうがないか、動くなと言っても動くのが子供なんだから………

27話 「入学」→←25話 「日向とうちは」



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作者名:いっちー | 作成日時:2017年8月17日 23時

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