25話 「日向とうちは」 ページ28
「あそこに入れるまで…あと半年だってばよ!」
私たちは、見つかりにくいアパートのベランダで、忍者アカデミーを見ていた。丁度屋外の授業らしく、生徒達は外で手裏剣投げの練習をしていた。
「次は何処いこっかー」
私が言うと、ナルトは元気よく答えた。
「俺さ!俺さ!里の外に行ってみたいってばよ!」
「……そとぉ?」
里の外か。それは思いつかなかったな。楽しそうだけど、バレたらやばいな……。
「そうだってばよ!」
「いいけどさぁ、その前に寄りたいとこあるからちょっといいー?」
「了解だってばよぉー!」
「じゃあ、また下行くよ!」
ズドォォオオオオオオオンンンンン……
地面に降り、土を持ち上げて地下へ潜る。私がやりたいことというのは、木ノ葉の、ある二つの一族を見ることだ。まずは…………
「…日向一族」
「え?A今なんか言った?」
「いや、なんでもない!ナルトはちょっと待っててー」
私は上へと土の中を進み、一瞬で地上へたどり着いた。私が出てきた穴を除くと、ナルトが困っているようだ。
「お、俺は何をすればいいんだってばよ!」
「いいから待ってて!静かにしてろよー」
目の前には日向の屋敷がある。昔オビトに聞いたことがあった。木ノ葉の二つの一族。その一つがこの、日向一族だ。流石木ノ葉最強と言われる一族………家がデカい!!
庭では子供が修行?をしていた。私より一つ上くらいの男の子かな。その歳で修行とは偉いですねぇー。まぁ、日向にも色々とあるんだろうけど。
これ以上いたら見つかるだろうし、私は次の目的地へと向かった。次は………
うちは一族だ。
確か、昔オビトは自分のことを「うちはオビト」と名乗っていた。しかし、私がうちはについて聞こうとすると、オビトは何故か、いつも話をそらして結局何も教えてくれなかった。
あった。うちはの家紋。
此処も凄い家だなぁ……。しかし、中には入れなさそうだし、ナルトも待ってるだろうし、帰るか……。
「……君は誰だ?」
ビクッ!!
後ろで声がして振り返った。そこには……狐の仮面をつけた黒い服の青年。暗部だ。何故こういう時に限って私は運が悪いのか……。
「ただの……子供…です」
それ以外何を言うべきか。
「君の顔見たことがないな。ちょっとついてきてもらおうか?」
抵抗すれば余計怪しまれるし……しかし素直について行っても火影のところへ連れていかれるだけだろしうし……
最悪だな
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作者名:いっちー | 作成日時:2017年8月17日 23時