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18話 「スパイ」 ページ21

それから一ヶ月が経ち…
木ノ葉に行く日が来た

「行くぞ、A」

途中までゼツが付き添ってくれる。今日は珍しく、オビトとペイン、小南も来てくれた。

「オビト……私はいつになったら戻って、暁に入れるの」

「………お前は……まだ弱い。お前が、立派な忍になったらだ…………10年後、木ノ葉に迎えに行こう」

あと………10年か……

「絶対……だよ」

「ああ……約束だ。これを持っておけ。」

そう言い、オビトは私に紐が括りつけられた指輪を渡した。指輪には一文字、「夢」と書かれていた。

「これはお前が10年後、暁に入る証だ」

「………うん」

頷く私の首にオビトはそれを掛けた。

「……いってきます…!!」

「ああ…」

私は一度オビトに背を向けるが、立ち止まり、振り返ってニッコリと笑った。その後、森の中へと立ち去った。

……行こう、木ノ葉へ




数日後……

「案外簡単だったね、ゼツ」

「話シカケルナト言ッタダロ」

「ここからは、君一人だよ、A。頑張ってね」

目の前には大きく、あ、ん、の文字が書かれた門が。その前には門番らしき人がいた。

「あぁ、つまんないなぁ門番は…どうせ何も起こらないんだから門番なんかいらないのにな」

なんというだらしない門番……!!

「こういう時は記憶喪失が一番手っ取り早いよね、ゼツ!」

と、言ったけど、ゼツが答えることは無かった。完全に気配を消してるな……



……こんな馬鹿な門番だ、すぐに里に入れてもらえるだろう。

忍具は無いし、この間オビトが私のチャクラの気配を普通の人間並みに抑えてくれたから、多分大丈夫だ

よし、行こう

ザッ
わざと少しふらつきながら門番に歩み寄る。

「……!!なんだお前は」

気づいたようだ……

「……ここは……どこ?」

先程リアリティを出すために汚した服を彼はちらっと見た。

「ここは木ノ葉隠れの里だよ。君、四歳ぐらいか……名前はなんだ?」

名前は……言ってもいいよね

「……な……まえは、A……」

「……そうか。取り敢えず着いて来い。」

これが普通の子供だったら、もっと警戒するのかな?私は木ノ葉に入りたいんだから別だけど。私は黙って門番の人について行った……


〜門番side〜

ザッ
「……!!なんだお前は」

見たことが無い少女が茂みから出てきた。

「……ここは……どこ?」

なんだこの子は。服も汚れているし……髪と眼は紅く光っている。よく分からないが、取り敢えず火影様のところへ連れて行こう……

19話 「フリ」→←17話 「繰り返される悲劇」



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作者名:いっちー | 作成日時:2017年8月17日 23時

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