検索窓
今日:12 hit、昨日:3 hit、合計:33,371 hit

15話 「記憶」 ページ18

「この人数を見ろ……分かるな?お前に勝つ術はない。」

この人数で私を倒しに来るとは……力を認めてるってことだね。うん、ありがとう。それにしてもさっき私の雷引爆をどうやって消したんだろう………。雷遁は風遁に弱いから………風の刃でも使ったのかなぁ。

「……それともお前にはここの全員に勝つ自信があるのか?」

「…………」

しかし…この人数は流石にやばいかもな…………







………………なんちゃって!!

「これくらいは想定内だよ……。」

私だって何の準備もしないで来た訳では無い。

引爆というのは本来数人の相手に対して使う技、こんなに大勢いると時間が無駄だ。人数で考えれば相手のほうが当然有利だ。皆それぞれ得意な性質変化や術もあるだろうし、一人一人倒していってもキリがない。纏めて潰すか………

丁度良い……

「……私の新術を試すいい機会だ……」

「……行け!!」

部隊の隊長らしき人物が叫び、一斉に印を組み始める。

……無駄なのに

「火遁・火龍弾!!」
「水遁・水鮫弾の術!!」
「風の刃!!」
「土遁・岩鉄砲の術!!!!」
「雷遁・地走り!!」

次々と派手な術を披露していく岩隠れの暗部。が、そんなこと私には通用しない。

ヴォォォオオオオンンンン…………

手に重力を最大まで集中させる。今日はいつも程意識を集中させなくてもいい……なぜなら、引き寄せる対象以外のものを気にしなくていい…………対象以外なんてないんだから

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオッッッッ…………!!

地面にひびが割れ、岩、土、木、水分、空気、電気、人まで、全てが圧縮されて私の手の元に集まってくる。
そう、この術 「引爆破(いんばくは)」は身の回りのあらゆるもの、全てを引き寄せ、ボール1つ分くらいの大きさに無理やり圧縮させる……


……そしてあまりの体積に耐えられなくなった空間は場所を求めて大爆発を起こす

ピカッ…………


ドォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッンンンンン!!!!

鼓膜が破れるくらい巨大な爆発音を爆風とともに食らう。私はここで吹き飛ばされて死ぬのだろうか。…………………目を瞑る




遠い昔の記憶

……何処かで、誰かが泣いている

「誰か」は檻の中で泣いていた

誰もが見て見ぬフリをして

誰も立ち止まらなくて

ずっと独りで泣いている

どうして誰も気づいてあげないの

あれは……誰?

あれは……









………私……?

16話 「バケモノ」→←14話 「ピンチ……?」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
設定タグ:ナルト , , 最強
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いっちー | 作成日時:2017年8月17日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。