12話 「情報収集」 ページ14
「岩隠れに暁について調べている男がいる。しかしそいつは知りすぎた……そこでA、そいつを殺して欲しい」
任務だ、と聞かされて内容を聞くとオビトは答えた。殺すのは別に良いんだけど…
「どうやってその人を見つけ出すの？」
「名前は分からないが、特徴としては栗色の髪に青い眼を持つ岩隠れの上忍だそうだ」
……そして今に至る。押し入れからはよく見えなかったから気づかなかったけど、その特徴はレンマと一致していたのだ。
「こんなにも早く見つかるとはな……」
「A！何ボーッとしてんだよ逃げるぞ！うん！」
デイダラに手を引かれて猛スピードで走る！私はデイダラよりも足が速い！だからデイダラを追い抜いて今度は私が手を引っ張って走ってる！どこに走ってるのかって？わかんない！
「はぁ…はぁ……」
遂に山の頂上まで来てしまった。
「ここまで……来れば流石に……レンマさんも追って来ねぇだろ………うん」
「…レンマって誰なの？」
「レンマさんは岩隠れの里の優秀な上忍だ。前聞いたんだけど抜け人の調査とかしてるらしい……うん」
流石子供だねぇ。何も警戒しないで話してくれる。私が子供ってこともあるかもしんないけど。ここでもっと情報を引き出せたら……
「……レンマってさぁ…どこら辺に住んでるの？」
「…………お前そういう趣味してたのかよ」
ブチッ
「私も……好きでやってんじゃないんだから」
「じゃあなんでやってんだよ……うん」
「い、今はそれは置いといて、どこに住んでるのー？」
「………………この山の麓にある茶屋の右隣だ。オイラはお前がどうなっても知らねぇぜ……うん」
「あ、ありがとう。ついでにレンマの苦手なものとか教えてくれるかな……」
流石に怪しいと思ってるよね。変態を見るような目で見ないでくれ、デイダラ……。これは仕事なんだから！！
「なんで、んな事聞くんだよ」
「いや、ちょっと気になるなぁって……あはははは……」
「キモいぞ、うん」
「……だよな」
そのまま気まずい空気が一時間続いたという。
その日の夜。
「……そう言えばお前どこで寝るんだよ…うん。オイラには関係ねぇ事だけどな。うん。」
「ちょっ、デイダラ私を捨てるのか？！」
「最初から拾った覚えねぇし…うん。じゃな」
「……今日は野宿か……」
ｷﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙ…
「あんのくっそデイダラがぁ……」
(何故か日に日に口が悪くなっていく……。)
ま、邪魔になんないなら逆にいいんだけどね
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作者名：いっちー | 作成日時：2017年8月17日 23時
