あたしの騎士は吸血鬼でした。 (ページ9)

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捜索放送お姫様を探してページ9

[月宮家お屋敷]
父side
りんね…日が暮れてしまったよ。まだ戻って来てくれないの？どこに行ったんだ？帰って来てくれ…。

無事でいてくれ。可愛い吸血鬼。

警察「そろそろ放送をしてもよろしいでしょうか？」

放送…

この辺りの地域中に流し、全員ががりでりんねを捜索させる…

はあ、と俺はため息をつく。出来ることならやりたくなかった。りんねが逃げたなら、追い詰めることになってしまうから。もう、待ってはくれないようだ。

父「そうだな。放送は、俺がやる」

りんね…どこにいても助けてやる。

そんな父親になりたいんだ。

警察「すみませんが、お急ぎください。もうじきパーティの時間になってしまいます。」

嗚呼、そうだな。パーティもあったのだ。

りんねに用意した、お見合いのパーティだ。

りんねの気持ちは聞いていない。

俺たち大人の都合で行われる。

りんねなら、いいよ、と笑顔でなんでも

受け入れてくれると、勝手に思っていた。

普通に考えて、喜ぶ奴なんているはずがない。

わかっているのに、りんねなら大丈夫と、

いつも勝手に思ってしまうんだ。