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prologue1 楓視点 ページ2

まだ、ここには何もない

光も、音も、ない。

私の姿も、私の声も、ない。

わたしがだれなのか、まだ誰も知らない。


私は誰?

誰が私?


私は手を伸ばす。

まだ誰のものでもない手を

私という存在を掴むために――







これが、私だ。

私の名前は赤松楓。

今、私はようやく私を認識した

…はじめまして、私。

この狂った物語の主人公さん。







もうろうとしていた私がロッカーから出て、最初に取った行動は…

床に倒れる事だった。


カエデ「…っ!?」

受け身を取れずに、おでこを強打。

眼球の奥で、激しく火花が散った


カエデ「ううっ…いた…い!」

けど、そのお陰で、ようやく取り乱せるくらいには目が覚めてきた。

カエデ「…って、あれ? えっ? ここどこっ?」

ジンジンと痛むおでこを「あー、これ絶対にタンコブになる」とさすりながら私は周囲を見回した。

カエデ「…教室?」

そう、そこは教室だった。
だけど…まるで見覚えのない教室だ

カエデ「ここ…どこ? なんで私…こんな所にいるの?

…あっ! これって夢とか?
ほっぺたとかツネってみる流れ?」

と、ツネってみたものの…

おでこのジンジンとした痛みにほっぺたの痛みが追加されただけだった。


カエデ「えーっと…ちょっと待って。 うん…いったん落ち着いて考えてみようか。」

私は混乱する頭をフル回転させて、ここに至るまでの経緯を思い返してみようとした。

ま、「みようとした」って事は結局できなかったって事なんだけど――

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もちづき - みさにゃんにゃんさん» いきなりですみません!初めのイルマのセリフが美羽になってますが美兎ではないでしょうか?出来れば修正して頂きたいです(。-_-。) (2017年8月11日 22時) (レス) id: 3b52443fef (このIDを非表示/違反報告)
みさにゃんにゃん(プロフ) - チューインガムさん» ありがとうございます!頑張ります (2017年2月3日 1時) (レス) id: 174f277080 (このIDを非表示/違反報告)
チューインガム(プロフ) - V3の小説待ってました!(*^^*)応援してます!頑張ってくださいー! (2017年1月25日 18時) (レス) id: 306b36c879 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みさにゃんにゃん | 作成日時:2017年1月25日 9時

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