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〔A〕





そろそろ帰らないと明日に響く、と
美帆ちゃんと恵ちゃんからアルコールを取り上げて
2人を呼んでおいたタクシーに詰め込む。



…どうか、明日に響きません様に。



藤川とはるさんは放っておいても大丈夫そうだ
(主にはるさんがしっかりしている)と判断して、
また明日、とだけ声を掛た。


寄り添って歩く2人と、
タクシーに詰められた酔っ払い2人。
それぞれ見送って、漸く帰路に着く。


翔北の近くに借りた家までは近い。
酔い覚ましに丁度良いし、散歩でもしながら帰ろう。



「歩いて帰るのか。」

『ここから近いから、酔い覚ましも兼ねて。』



数歩後ろを、ゆっくりと歩いてくるのは、
同じく歩いて帰れる距離に家があると言う耕作。



「酔っている割には、しっかり歩いてるな。」

『しっかりしてないと、送ってあげられないから。』



友人を送って帰るのは当たり前。
女性に見られない分、幾ら夜遅く歩いていても
夜道を怖いと感じた事は無い。



そのお陰で、海外(あっち)じゃ星が綺麗だから
空を見ながら帰ったりしていた。



東京の空は、明るいな。



「転ぶなよ。」

『いい歳して、流石に転ばないって。』

「…酔っている事を忘れるな。」



流石に首が疲れた、と視線を正面に戻す。


2人静かに、他愛ない会話をしながら歩いた。


T字路が見えた所で速度を緩め、振り向いた。



『じゃ、こっちだから。』

「嗚呼、転ぶなよ。」

『過保護か。』



ひらり、と手を振って街頭沿いに歩いていく。





―――――――――――――――――――――――――





〔藍沢〕





しっかりとした足取りで帰っていくAを見送って
大丈夫だろうと判断し、俺も歩き出す。


気を遣うのが苦手だと自覚している分、
そこまで気を遣わなくていいAと居ると気が楽だ。


きっと、そう言う事だったのだろう。
長年付き合いのある、仲の良い友人の様に感じた。
居心地が良かった、それだけだ。



普段より足取りが軽く感じるのも、


少し多めに飲んだアルコールと、


久しぶりに心地良い空気を感じたからだろう。



きっと、そうだ。





――――― アルコールと束の間の笑顔 End ―――――




どうも、作者です。
ここに来てタイトル的な物をつけました(遅い)


書いていて悩んでいるのですが、どう書いたほうが読みやすいのでしょう。


良い感じで区切ったほうが良いのか、
長く書いてしまっても大丈夫なのか。


日々悩んでいます

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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2019年8月30日 9時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
再びこなみ - 17 遥→はるか (2018年8月16日 9時) (携帯から) (レス) id: cb44cdb910 (このIDを非表示/違反報告)
こなみ - 8 遥→はるか (2018年8月16日 9時) (携帯から) (レス) id: cb44cdb910 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 昴流(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます!ふと思い出して書き始めたので遅くなってしまうかと思いますが、頑張ります…! (2018年7月28日 19時) (レス) id: ad54c4129e (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 続き楽しみにしております。 (2018年7月28日 17時) (レス) id: 15bef8530f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:東雲 昴流 | 作成日時:2017年8月18日 1時

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