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「こんにちはー、来ちゃいました!」

「いらっしゃいませ、ティアラさん。
席のご希望はございますか?」

「カウンター席がいいです!」

「承知致しました。」




片方の鱓は、なるべく丁寧な接客を心がけた。
片方の鱓は、その名すら呼ばずに、厨房へと消えていった。
そして蛸も現れる。
それと同時に1人の女子生徒も、鱓と共に厨房へと言われた。

佐藤Aがティアラの存在に気づくことは無かった。




「アズール先輩!お忙しいから来ないと思ってました…ジェイド先輩が呼んでくれたんですか?」

「いえ、丁度ティアラさんが入ってくるのが見えたもので。」

「じゃあ私のために…?嬉しいですっ!
あ、フロイド先輩はどちらに?」

「フロイドは気分が乗らないから厨房に行くと言ってました。
恐らく今日はもうダメでしょう。」

「そうなんですね、残念…。」




2匹の鱓はコイツが心底嫌いだった。
お気に入りの彼女を傷つけようと仕向けているのが、コイツだと知っているから。
蛸も同様だった。
嫌いなら金を使うように仕向ければいい、とも考えた。
けれどそれはダメだった。




『給料の用途ですか?』

『えぇ、参考までに聞かせて貰えればと。』

『基本は全部食費です。
あとは…日用品とか、3等分してそれぞれに渡るように。
足りなくなったら都度渡す感じで』

『ちょ、ちょっと待ってください。』

『なんでしょう?』

『バイト代はAさんひとりで使っているんじゃ…。』

『違いますよ。学園長から貰えるお金も少ないですし、私のバイト代も合わせて3人で分けてるんです。』




それを聞いた時は3人揃って目眩がした。
こんなに働いているのに、給料を3等分…?意味がわからない。

そのため手段を変えた。
お金ではなく、今までの噂の真実を引き出すべく、この女と一緒にいるのだ。
彼女にこれ以上のことが無いように、と。




「あ、どれがオススメですか?」

「こちらは安いですがオススメですよ。」

「そういえばティアラさん、聞きたいことが。」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

その真意を知らない。

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クロノト(プロフ) - 最高すぎる終わり方でしたお疲れさまでした (2022年11月19日 10時) (レス) @page30 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
処刑人だお♡ - いや〜〜これは、二年生編も楽しみですな〜〜 (2022年7月2日 22時) (レス) @page40 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!!めっちゃ面白かったです!完結だからやっぱり続きないです…? (2022年6月5日 14時) (レス) @page30 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!!アーシェングロット先輩……寝ろ疲れてるんだろ?寝ろ (2022年6月3日 19時) (レス) @page30 id: 352d2094f9 (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - おめでとうございます!とても面白かったです!!! (2022年6月3日 17時) (レス) @page32 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皐月歩 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年3月21日 0時

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