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第23話 その内名前も忘れる ページ25

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あっちに行ったりこっちに行ったり、気になった店全てに行きたがる野薔薇ちゃんについて回っていた為、大変足が疲れた。


ので、最終的に彼女の買った荷物を持って外で待機してることにした。途中で買ったタピオカを飲みつつ、「これそんな話題になる程美味しいか?」と疑問に思いながら彼女を待つ。



「あれ、Aじゃん!久しぶりー!!」
「それどこの制服?女子の学ラン初めて見た」
「こんなとこで何してんのー?」



タピオカ片手にスマホをいじっていると、やけに軽い聞き慣れた声がして顔を上げる。すると、目の前には少し垢抜けた中学時代の知り合いがいた。

何処の高校に行ったのか忘れたが、土曜授業でもあったのか同じ制服を着ている三人は一緒の高校に進学したのだろう。



「会うの卒業以来じゃない?また可愛くなっててムカつくわー」

「あれ、そんな会ってなかったっけ?」

「そうだよ!ここは高校同じだからほぼ毎日会えるけどAだけ離れちゃったもん」
「Aは相変わらずボーッと生きてんのね」
「ちこちゃんに叱られるよー」

「ほっとけっての」



全く帰って来ない野薔薇ちゃんの帰還を早急に願いつつ、中身のない会話を彼女達と続ける。

「今度四人で遊ばない?」「それ最高」「ディズニー行きたい!」と勝手に盛り上がる三人に話を合わせるが、とか言ってお前らだけで行くんだろ、と心の中でツッコミを入れる。



「あっヤバい!あたしこのあとデートだった!」
「もうそんな時間?」
「みっちーもう彼氏作ったんだよ!ズルいよねー」

「結婚式呼んで」

「いや気が早いって。じゃあそろそろ行くわ」
「絶対遊ぼーね!!」
「またね」

「ばいちゃー」



嵐のように去って行く三人に手を振る。遠く離れた後に、はぁ…と溜め息を吐くと「冷めた対応」と、片手にジュースを持つ野薔薇ちゃんが後ろに立っていた。



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第24話 水無月、夕暮れ。→←第22話 謂わば休日出勤



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ばる - えー覚えてくださってるんですか!ありがとうございます(^ ^*)少しでも作者さんの励みになっているなら嬉しい限りですよ(*´ω`*) (2020年7月28日 20時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» 見覚えのあるお名前と顔文字だと思ったらどちらも読んで頂いてるなんて…!!コメントとても嬉しいです!ありがとうございます。誠心誠意更新していくので宜しくお願いします! (2020年7月27日 17時) (レス) id: 619558bbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 作者さんの別作品(銀/魂)も読ませていただいている者です。呪/術/廻/戦もすごく好きな漫画なので嬉しいです!どちらの作品も楽しみに待ってます(*^^*) (2020年7月26日 11時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊ひな | 作成日時:2020年5月18日 23時

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