第144夜-大きな妖気- ページ5
《Aside》
カナ『じゃあA!また明日ね!』
A『うん!…って、ちょっと雪村くん。』
カナは掃除当番ではないため先帰るのは分かる。
でも同じ班になった雪村くんも帰ろうとしていたので、私は彼を呼び止めた。
すると彼は普通の顔をする。
'俺もやるの?'みたいに見えてちょっとムカつく。
A『雪村くんも当番でしょ。』
豹牙『…俺は、そういう事は出来ない。』
A『っ?…ちょっと!』
彼はそう言って教室を出ようとし、私は雪村くんの肩を掴んだ。
A『出来ないじゃない、やるの。
みんなで当番制でまわしてやってるんだから、雪村くんもやるの。
分かった?』
リクオ『ちょ、ちょっと二人ともそんな睨み合うような…』
豹牙『っ!…分かった。』
雪村くんはそう言うと、ゴミ捨ての子に声をかけて、ゴミ捨て場へ向かって行った。
でも何だか、雪村くんの目、すごく悲しそうに見えた。
まるで自分、直したりは出来ず、ただ壊すだけしか出来ないと言ってるように思えた。
どういう意味なんだろう。
リクオ『A、どうかした?』
A『う、ううん!なんでもないよ。
さ、早く掃除終わらせよう。』
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《No side》
豹牙『(あの女、妖力や霊力も特殊だか、あの感じ…
'あの方達'に似ている…)』
雪村豹牙はそう思っていた。
彼は他の人より、嗅覚が優れている。
相手の匂いを知ることで、どんな'妖'かというのも大体は分かる。
『らしいっすよ!』
『じゃあ俺、明日告ってみようかなぁ〜』
『まじすか!』
ドンっ!
『ってぇなぁ…おい、人にぶつかっといて謝んねぇのかよ?』
豹牙は、前から来た上級生とぶつかり、そして制服の襟を掴まれている。
『見ねぇ顔だな?一年のか。』
『おい、なんか言ったらどうなんだ!』
豹牙『…ぬるいな、お前ら。』
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《Aside》
リクオ『っ!』
氷麗/青『っ!何!/っ!』
A『っ!(何、この妖気は…こんな夕方から妖気が大きいなんて…!)』
掃除を終えてゴミ捨てに行ってる雪村くんを待っていたら、突然感じた妖気。
私たち四人は教室を出て、妖気のする方へ向かう。
校舎裏の焼却炉の近く、周りには人や妖怪はいなく、私たちは辺りを見渡す。
A『…っ!え…』
リクオ『A、どうした…っ!これは…!』
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シンア - 続き楽しみにしています(^-^) (2020年9月4日 0時) (レス) id: 0a57bf4dce (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 先輩不純… (2020年8月3日 22時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - また、最近ぬらりひょんを見始めているベルモットです。貴女の夢小説作品を楽しく読んでいます。続きを楽しみに待っています。 (2020年6月28日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
深雪 - 今日私の誕生日。主人公時音に似ている。主人公を怒らせてはいけない。 (2020年6月12日 7時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっちゃ | 作成日時:2020年6月11日 19時