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第161夜-信じてる- ページ22

《Aside》


三人で本家へ帰って来た私たち。

門で待っていた鴉天狗さんにこっぴどく怒られたけど、おじいさんが来てくれて、事は治まった。


豹牙は正式に私の警護をする為に、奴良組へいることになった。

青田坊や他の小妖怪たちに囲まれて、最初は嫌そうかなって思ったけど、あれは照れてるだろうと雲母が言う。

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__

___


月が大きく見える夜空を屋根の上で見ている。

豹牙の件も落ち着き、私も一安心していた。


A『…はぁ、1日で色んな事があって疲れたなぁ。』


放課後に起きた事、私の事、赫奕の事は確実に妖怪たちに広まっている。

現にあの妖怪は元百物語組だったし。

私は手の甲にある五芒星の印を見る。

月の光に照らされてよく見える印。

見ないようにはしていても、嫌でも見てしまう。






晴明『呪いの印、私からは逃れられない。

時がきたとき、お前は今度こそ私のものになる。』





印を見る度に思う。まるでこの印から、ずっと見られている様な感覚。

あの鋭い目、絶対に自分のものにするという執念。

きっと今も何処かで私のことを。









リクオ『…?A!!』

A『っ!リ、クオくん…』


いつの間にか目の前にはリクオくんがいて、びっくりした。


リ『危ないじゃないか!もう少しで落ちちゃうんだったんだよ!』

A『ご、ごめん。ぼーってしてて…っ』

リクオ『A…っA。』


リクオくんはそう言うと、私の肩に手を置き、目を合わせた。

そして私のことを優しく包み込んでくれた。

昼の時のリクオくんにこんなことされた事がなかったため、私はまたびっくりした。


A『リクオくん…?』

リクオ『ボク、何も出来なかった。

何があっても守り、助けに行くってそう決めたのに…

Aを危険な目に合わせておいて、ボク、何も出来なかった自分にすごく腹が立つ…っ』


A『リクオくん…そんなことないよ。』

リクオ『でも、人間の時のボクは何もっ『人間だから何?』えっ…』


私はリクオの手に触れて、両手でリクオくんの手を握る。


A『人間でも、妖怪でも、リクオくんはリクオでしょ。

何があっても守って、どんな奴に攫われても絶対に助けに来てくれる。

だからリクオくんも、自分の気持ちを信じて。

どんなリクオくんでも、私は信じてるよ。』





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シンア - 続き楽しみにしています(^-^) (2020年9月4日 0時) (レス) id: 0a57bf4dce (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 先輩不純… (2020年8月3日 22時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - また、最近ぬらりひょんを見始めているベルモットです。貴女の夢小説作品を楽しく読んでいます。続きを楽しみに待っています。 (2020年6月28日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
深雪 - 今日私の誕生日。主人公時音に似ている。主人公を怒らせてはいけない。 (2020年6月12日 7時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りっちゃ | 作成日時:2020年6月11日 19時

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