検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:18,455 hit

第155夜-決意- ページ16

《Aside》


十六夜『その後雪斗が豹牙を訓練させてきたんじゃが、たまに力が暴走する時もあった。

妖混じりは、人間と妖怪よりも繊細な生き物なんじゃ』


お婆様の話をみんなで聞いていて、衝撃を受けた。



『あんたみたいなが'三代目'なってたまるか。

'兄上'の愛する栄華の名を汚すな…!』

『…俺は認めない、認めない…!』



雪村くんがあんな風に理由が分かった。


A『(私、どうすれば…っ)』

十六夜『…まあ、誰がどう言おうが、うちの三代目はAしか務まらんから心配するな。』


お婆様は私の頭を撫でならがそう言ってくれた。

お婆様の方を向くと、優しく笑ってくれ私もつられて笑う。


その後みんな広間を出て行き、私はお婆様と屋根の上に上り月を見ながら話していた。

雪斗さんは雪村くんを探しに出た。


十六夜『雪斗もあんなんじゃが、豹牙を一番に心配しているからな。

今回の件、悪かった。』

A『いえお婆様のせいじゃないです。

私がしっかりしなきゃいけないんですよね…っ』


十六夜『半妖や妖混じりは、妖怪世界からは除け者にさせるのがほとんどじゃ。

だから撫子もAを妖怪世界で生きさせることを最初は反対していた。』

A『…私、間違ってたんですかね…』


十六夜『逃げていてもいずれお前は喰われる。

自分の身や周りの者を守る為には、己にも力が必要じゃ。

わしはAの選択は間違いではないと思っておる。

もちろん、撫子もそう思ってるはずじゃ。』


お婆様が話終え私はお婆様の方を向く。

いつもの優しい表情と、畏をも感じる凛とした表情。


祖父とお婆様、そして母さんが守ってきた栄華組。

雪村くんも雪斗さんも、組にいるみんな、栄華組が大好きなんだ。


A『私、皆さんを守れる三代目になりたいです。

組を守り、自分を守る力をつけたいです。』

十六夜『Aならきっと成し遂げられる、わしは信じてるぞ。』


お婆様はそう言うと、雪斗さんの所へ行くと言い奴良組を後にした。

お婆様が帰ってからしばらく、私は屋根の上にいたまま考えていた。


A『(明日、雪村くんと話してみよう…)』







大分久々すぎる投稿です!

遅くなりすみません( ・ ・̥ )

第156夜-新たな敵の手?-→←第154夜-過去、雪の日の出会い-3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
170人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シンア - 続き楽しみにしています(^-^) (2020年9月4日 0時) (レス) id: 0a57bf4dce (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 先輩不純… (2020年8月3日 22時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - また、最近ぬらりひょんを見始めているベルモットです。貴女の夢小説作品を楽しく読んでいます。続きを楽しみに待っています。 (2020年6月28日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
深雪 - 今日私の誕生日。主人公時音に似ている。主人公を怒らせてはいけない。 (2020年6月12日 7時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りっちゃ | 作成日時:2020年6月11日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。