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第150夜-上へ立つ器- ページ11

《Aside》


リクオ『っ!お前は…!』

A『っ…っ!雪斗さん…!』


雪村くんの攻撃を避けきれないと思った時、目の前に大きな氷が現れ、雪村くんは氷の間に閉じ込められた。

そして、それをやったのは雪斗さんだった。


A『雪斗さん、どうしてここへ?』

雪斗『申し訳ございません姫様。少し用がありまして…

何勝手な行動をしている、豹牙。』

豹牙『っ!兄上…』


雪村くんが言っていた兄上は、雪斗さんだったんだ。

雪斗さんは私に謝ると、怖い顔をして雪村くんに詰め寄る。


雪斗『行方が分からないと思って探してみれば、何故この地へ来た。』

豹牙『…十六夜頭領から命を受け…っ』

A『っ!雪斗さん!』


雪斗さんは氷を砕き、倒れた雪村くんを無理やり起こし、首を掴む。


雪斗『…お前、勘違いするのもいい加減にしろ。

お前は妖であるが人間でもある…勝手な行動するんじゃねぇぞ。』

豹牙『っ…俺だって栄華組の一員です。命を受けたなら頭領の期待に…っ』


雪斗『頭領の期待と言うが、お前、姫様に傷を与えただろ。

この方はな、新たな栄華の花を咲かせてくれるお方なんだ。

そして何よりも二代目の大切な娘様だ。お前、それを分かっての行動をして…ただで済むと…っ!!』









『『『っ!!』』』


リクオ『っ!…』

雲母『っ!A…』


私は雪斗さんの手を掴み、そして雪斗さんへ雪村くんを離すように目で訴えた。

雪斗さんは雪村くんを離してくれ、雪村くんは苦しかったのか少し咳払いしている。


雪斗『姫様、何故止めるのですか。こいつは貴方に傷を与えて…』

A『私はいいんです。それに、彼の言う通りです。

私の様な中途半端な妖が、上に立つのを反対する者がいるのは分かってました。』


雪斗『っ!しかし貴方は頭領と、そして撫子様の血を受け継ぐお方です。

貴方には十分な器があります。

誰がどう言おうと、私は貴方に組を守って欲しいです。』

A『っ!…ありがとう雪斗さん。

私は雪斗さんの気持ちが知れて嬉しいです。』

雪斗『姫様…お前、これでもまだ姫様を認めないのか。』


雪斗さんは雪村くんへ言う。私も雪村くんへ視線を移す。

すると雪村くんは立ち上がり、私を見る。


豹牙『…いくら兄上がそう言っても、俺は認めません。』

雪斗『っ!待て豹牙!』


雪村くんはそのまま何処かへ行ってしまった。

でも雪斗さんを見ると、どこか悔しそうな顔をしている。





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シンア - 続き楽しみにしています(^-^) (2020年9月4日 0時) (レス) id: 0a57bf4dce (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 先輩不純… (2020年8月3日 22時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - また、最近ぬらりひょんを見始めているベルモットです。貴女の夢小説作品を楽しく読んでいます。続きを楽しみに待っています。 (2020年6月28日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
深雪 - 今日私の誕生日。主人公時音に似ている。主人公を怒らせてはいけない。 (2020年6月12日 7時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りっちゃ | 作成日時:2020年6月11日 19時

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