謝罪へ! ページ9
リクオ視点ー
「自分の下僕の心配も、配慮も出来ないで何が総大将よ!!」
おじいちゃんの言葉にリオナが怒鳴って出て行った。
「リオナ待ってよ!」
リオナを追って廊下に出ると、リオナは自室に向かって歩いていた。
たまたま通ったらしい父さんがポカンとしていた。
「何かあったのか?(・・;)」
父さんの質問にこうなった状況を説明する。
「なるほどな。
それであそこまで荒れてるわけだ。」
「うん…。
でもボクもリオナと同意見だよ!
鴆くんに無理させる事もないんじゃないかって思うし。」
そう言ったら父さんは苦笑いをしていた。
「まあ無理させちまったのは事実だしな(^^;)
それとリオナの性格考えりゃ荒れもするか(^^;)」
リオナの怒りに納得した父さんを見てボクはあることを思いついた。
「父さん、ボク鴆くんに謝りに行ってくる!
リオナ連れて!」
無理させちゃったしね。
「おう、行ってこい。」
父さんはそう言って賛成してくれた。
そうと決まれば準備しないとね!
そう思って台所で未開封の妖銘酒を桐箱に入れ準備をした。
「これでよし!
後はリオナを呼べば良いかな。」
取り敢えず桐箱を台所に置いてリオナを呼びに行った。
「リオナ?
ちょっと良いかな?
鴆くんに謝りに行くんだけどリオナも来る?」
リオナの部屋の前でリオナに話掛けると部屋から「行く。」と返事が返ってきた。
「じゃあ行こう!」
ボクが言うとリオナが出て来て、ボクらは台所に桐箱を取りに行ったら、青田坊達が桐箱のお酒を飲もうとしていた。
全く……アイツらは……。
「こらっ…
ホンットにお前らは…。」
「え、若の?(・・;)
なんでお酒?(・・;)」
「鴆兄に謝りに行くのよ。
だから多分それ鴆兄のお酒だからね。」
リオナが代わりに説明してくれた。
「お兄ちゃん、早く行こう!
暗くなっちゃう!」
ん?
なんかリオナ焦ってる?
暗くなるのもあるだろうけどなんかそれだけじゃないような……?
「うん、でもそんなに焦んなくても大丈夫だよ(^^;)
鴆くんは逃げないから(^^;)」
「拙者も参ります。」
カラス天狗がそう言ってついてきた。
まあいっか。
こうしてボクとリオナ、カラス天狗はおぼろ車に乗って鴆くんの屋敷へと向かった。
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紅姫 - 面白かったです。小説の続き早く読みたいです。 (2016年11月29日 10時) (レス) id: 00b831eeb6 (このIDを非表示/違反報告)
リーブル(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2013年12月25日 16時) (レス) id: 3446e03fea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴歌 | 作成日時:2013年10月10日 21時