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ーーーAーーー
『ご馳走様でした。美味しかったです。』
席を立って、ダンさんとテッツさんにもお礼を言う。
清史「よしA、帰りは乗せてくれ！」
『あんたは走って帰りな。』
ピシャリと言われ、そりゃねぇよと落胆する清史の肩を叩き、ダンさんも立ち上がった。
ダン「あっはは。俺が送ったるわ。」
清史「兄貴…っ！」
清史のやつ、ダンさんにめっちゃ懐いてる…
テッツさんが小さく私に手を振るから、
どうも、と頭を下げて微笑みかけると、
照れながら、手の甲で口を押さえていた。
ナオミ「あ、Aちゃん！これ！」
外に出ようと歩きだすと、ナオミさんが小さめの紙袋を私に渡す。
中をみると、水着。
『あ、ありがとうございます…』
多分貰っても行かないんだけど…
ちょっと申し訳ないけど、気持ちだけもらっとこう。
ナオミ「…ちゃーんと着た写真、送ってね。」
さっきナオミさんと連絡先を交換したから、念を押される。
行くつもりなかったってことがバレてるようだった。
ナオミ「今を楽しまないと。高校最後の夏でしょ？」
ダン「そーやそーや。お、どんな水着か楽しみやなぁ。」
テッツ「それセクハラっすよ。」
すまんと笑うダンさんが、こっちこい、と清史を手招きして、外に出ようとした。
清史は確かに…と頷きながらダンさんの後ろにつく。
ナオミ「それに…」
ナオミさんがみんなに聞こえないように、私の耳元に顔を近づける。
不意を突くように、すっと、小声で囁いた。
ナオミ「…待ってるだけってつまらないじゃない？」
『え…』
な、
今の、
どうゆう…
動揺して後退りしてると、
ナオミさんは、うふふと笑いながら、
「やっぱりね。」と満足そうに頷いた。
やっぱりって…
まさか、村…
考えがまとまらないまま、
ナオミさんに肩をポンポンと叩かれ、外に追いやられてしまった。
ナオミ「じゃあまた来てね！」
『は、はい。ありがとうございました…』
ナオミさん…
絶対バレてる…
バレてるバレてるっ…！！！
私は夜道を爆走して、
頭の中をかき消すように風をあびた。
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ななし(プロフ) - ありがとうございます。構想を練りながらなので、更新遅いですが、51話から公開しました。 (2020年2月20日 2時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーねんず(プロフ) - 凄くおもしろいです！！続きが気になります、、パスワード教えてほしいです！ (2020年2月20日 0時) (レス) id: 695e2d496c (このIDを非表示/違反報告)
ネコ.K - 続き気になります！((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ パスワード教えてください！！ (2020年2月18日 7時) (レス) id: bf25cdc74b (このIDを非表示/違反報告)
ひろちゃん(プロフ) - このお話大好きです！続きが読みたいのでパスワード教えてください☆ (2020年2月16日 15時) (レス) id: ed54dab455 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 皆さま、コメントありがとうございます(ToT)こんなに更新が遅いのに、作品を読んでくださってとても嬉しいです。なんとか、完結を迎えるよう頑張ります！ (2020年2月15日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2020年1月9日 0時
