9.大野先生 ページ9
奈々の家で遊んだ帰り。
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奈々「ねぇ！ちょっと学童寄ってかない？」
「えっ…」
奈々「ね！大野先生見に行こ！」
奈々に送ってもらってる途中、奈々の急な提案で
手を引っ張られ学童に直行。
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学童に着いて、体育館らしきところに奈々が入って行く。
奈々に着いて行くと、
そこには私達と同じ小学生たちがバスケットボールをしていた。
奈々「あっ！いた！いたよA！」
小学生たちに混ざって汗を流しながらバスケをしている…見たことない大野さんの姿が。
奈々「きゃ〜♡やばい！爽やか！カッコイイ！可愛い！足速ぁ〜い！♡」
アイドルを見てるかのように騒ぐ奈々。
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…確かに。家で見たこと無い顔で。
ちょっと印象…ってゆーか、雰囲気が変わった。
奈々「も、やばいね！…よし！大野先生のとこ行こ！」
「えっ…！」
急に腕を引っ張られ、
走って大野さんのところに向かう。
奈々「大野先生ー！！♡」
ブンブン手を振りながら、名前を呼びながら
凄い目立つ感じで体育館を走る奈々。
すると、小学生とバスケをしていた大野さんが
こっちに気付いて可愛らしい笑顔で手を振り返した。
智「奈々ちゃん。こんにちは」
奈々「こんにちは！♡Aも連れてきました！」
大野さんが奈々の後ろにいた私を見て
ニコッと微笑んだ。
智「Aちゃんと奈々ちゃんは仲良いんだね」
奈々「仲良いってもんじゃないですよ！ねぇ？A〜」
奈々と大野さんがこっちを見て話すから
静かに首を縦に振った。
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『せんせー！何やってんのー？早くバスケやろーよ！」
大野さんの後ろの方でバスケをしていた子たちの声。
智「おー！今行く！」
智「ごめん。あいつら待ってるからもう行くね。気を付けて帰るんだよ」
奈々「はーい！♡」
忙しいんだな…なんて思って見ていたら、
智「Aちゃん」
急に名前を呼ばれて背筋を伸ばす。
智「ちょっと帰るの遅くなるかも。なるべく早く帰るようにするけど、もしお腹空いたら冷蔵庫にお弁当あるから。それ食べてといてくれる？ごめんね」
汗をかいて、ニコニコしたり、申し訳無さそうにしたり…。
「…わかった」
智「うん。じゃあ、さようなら」
奈々「さようなら〜♡」
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学童を出て、私はすぐに家に帰った。
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作者名：な り き | 作成日時：2017年8月7日 1時
