【黒バス】だが断る★【シリアス?シリアル?２←】

だが断る★ ページ10

黄瀬side




＿＿＿＿＿「俺を殺せよ」




今、そう言ったっスか?

なんでAっちを殺さなくちゃいけないんスか…?

俺は快楽殺人者なんかじゃない

だから殺せるはずなんてない

ましてや大好きなAっちを…



「どーしたんだ?
お前の前にいるのは
お前の殺したいやつの友人だ
そして


お前の黒歴史を知っている人だ」


黄「無理っス…」


「凶器がないから?
この包丁を使えばいい」



そう言って

細く綺麗な白い手で俺の手に包丁を握らせる

俺は手を離したっス


大好きなAっちを傷つけることなんて出来ないっス…



「なんで落とした
ちゃんと持てよ
俺の弟と親友を殺したいんだろ?
俺は2人がいないなら
この町にも、この世界にも
留まる理由がない

ついでに殺せよ」


黄「なんでアンなやつらを庇うっスか?」

「なんで俺の大切なものを奪おうとする
俺のほしいもの全て持っているくせに」



そんなわけないっス

Aは高くて、イケメンで頭もよくて、人気者で優しくて、不老不死っス

誰もが羨むAっちにほしいものなんてあるわけないっス


まぁ、聞いておくっスよ


もう、話せることはないから＿＿




「限りある命。
家族、友人との小さな幸せ。
後者はやっと手にいれたのに…!!
なぜ奪おうとするんだ!!」




やっと…?




Aっちぐらいなら友達なんて作り放題っス

やっと手にいれたなんてありえないっス




「お前らなら俺を受け入れてくれるって…信じていたのに!!

やっぱりお前らも他のやつらと同じだった!!

少しでも信じた俺がバカだった!!」




…………？


どういう意味っスか…?


Aっちは走っていく


俺が追いかけようとすると
マスコミに囲まれたっス







髪がエメラルドグリーンだった俺の口が



【ざまぁみろよ】



と口を小さく動かして
いなくなった



アレは…もう一人の俺…?

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