呪いの文字 ページ37
デ「誰にも読めないからだ、そしてそれは呪いの文字という文字で書かれ、解読すれば呪われるとまで言われていたのだ」
「デルフィー、あなたは読めた」
デ「そうだ。私は読めた。私は闇に選ばれ、要らないものは切り捨てる。残酷だと言われる。しかし、その禁書を読むときはそれこそが鍵になる。良心のある人間にはまず解読など不可能なのだ。もし解読したところで良心のあるものは呪いで殺される」
解読し、呪われなかったデルフィーには良心など一ミリもなく、最初から自分達は利用されていたのだとAはあらためて知らされる。
ス「じゃあ、どうしてそれがAの家に?」
デ「書にはこう書いてあった。『大昔、闇の大蛇に打ち勝つ者あり。大蛇は石に封印されている』そしてその石というのは」
デルフィーは片手にAのロケットをぶら下げる。
デ「この深緑の石だ。ロケットに埋め込まれ、お前の母方の家系はこれを重宝してきた。以前は能力を使い、人々を守ってきた。名高い石でもあるのだ。だから重宝してきた」
デルフィーは石に杖を向ける。
「やめてっ!何をするつもり!?」
デ「黙れ。そしてロケットが選ぶ人間は不規則に生まれるのではない。このロケットと連動できる人間は世界に二人として存在してはいけない。だからロケットに選ばれたお前の先祖が死ねば次に生まれてくる子はその力を授かる。お前の母と祖母が選ばれなかったのはそれが理由だ」
「デルフィーやめて!返して!返してっ!」
デ「安心しろ、破壊したとこで大蛇は現れたりしない。大蛇は完全に死滅され、その牙の破片が入っているだけだ」
ス「それを壊したらAはどうなるんだっ!」
スコーピウスは涙目になってデルフィーを睨み付ける。
デルフィーは笑い声を上げる。
デ「死んだりしない。ただ、もう一度たりとも蛇へと姿を変えられなくなる。それだけだ。蛇になられるとこれからの計画に邪魔なのだ。毒を吐き、人を殺すこともできるだろう」
「返して!やめてっ!これは大切なものだって、みんなで繋いでいくものだって、おばあちゃんがおっしゃっていたわ!だから返して!」
デ「もう遅い。ボンバーダ!(砕けよ)」
次の瞬間、深緑のロケットは灰色になり、バラバラと飛び散る。
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作者名:ななや | 作成日時:2022年9月29日 19時