【デュラララ！！】帝人の妹、池袋に現れる３

妹、ガスマスクの男に連れられて２ ページ5

A「森厳さん、話をするだけでじゃ...」


森「ああもちろん!ついてきたまえ!」



森厳さんに連れてこられたのは、臨也さんが仕事をしているマンションだった。


話だけじゃないのかな？


・・・あれ、今の波江さんだったような。


すると、その浪江さんらしき人のあとをついて行った森厳さんがその人の背中に銃を押し付けて中に入ることになった。



波「で、その子は？」


森「ははは、少し用があってな」


波「ふ〜ん」



そう言って、座ることなく波江さんの横に立っていた私に目を向けてくる。


相変わらず、波江さんの背中にはモデルガンが突きつけられている。


言った方がいいのかn



ガチャ



その時、玄関の扉が開く音がした。



森「やぁ、お帰り」


臨「ん、」



ああああ、振り返れない。


波江さんの方を向いていた私は、玄関の方に背を向けていたのだが。


けれど、森厳さんはそんなことお構いなしで話を続ける。



森「ネブラが矢霧製薬を吸収合併した後、波江嬢の行方を独自に調査していたら頻頻と君の部屋へ通っているのが見つかったわけだ。そこでちょいと、このモデルガンで脅して一緒に入らせてもらった」


波「モデルガン!?」


森「おや、言わなかったかな？」



そう言ってモデルガンの引き金を引くと、紙吹雪などが出てきた。



波「こいつ、警察に突き出すべきじゃない!?」


森「おっと。そんなことをしたら困るのは君たちの方じゃないかね？」



森厳さんの言葉に、波江さんが少し嫌そうな顔をする。



森「私の表現に基づいて捜索すれば、部屋から若い女の生首がぁ!･･･なるほど、切り裂き魔に変わる一大センセーションにはなりそうだ」


臨「やっぱり、新羅の歪んだ性格はあなた譲りだ」


森「褒めてもなにも出ないよ？」



ティーカップに飲み物を入れた臨也さんが、そう言いながら作業用の机に向かう。


うっ、目があったような。



森「ま、正直な話、首をすぐに取り戻す必要はない。我社の上層部はテレビで放映されたセルティ君の様子に少なからず驚いていてねぇ、首よりも先に身体を研究すべきだという結論が出たのだよ」


波「え、？」


森「そういうわけで首の行方は私の独断で目下捜索中にしてある。何しろ君は首に対して実に興味深いアプローチを試みているようだからねぇ〜。バルキリー＝デュラハンという説に基づき、首を主の勢力間抗争下において独自に目覚めさせる。なかなかユニークな発想じゃないか」

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