妹、黄巾賊のこと ページ25
A「杏里さん、何かありました？」
杏「・・・昨日、ある噂を聞いて」
お兄ちゃんと別れて少し経った頃、私は杏里さんにそう聞いた。
昨日って・・・
A「チャット、ですか？」
杏「えっ！？」
A「ああ、私。ハンドルネーム『佐藤愛』ですよ」
杏「そうだったんですか!」
驚いて少し体が硬直した杏里さんだったけれど、先ほどと同じようにまた並んで歩き出す。
昨日、甘楽さんが散々に言ってたからな。
杏里さんがなにか思うのも無理はない。
杏「Aちゃんは、昨日のチャットを見ましたよね」
A「はい」
杏「甘楽さんが、ダラーズと黄巾賊が抗争を起こすって聞いて...」
やっぱり、か。
杏「それで私、黄巾賊とダラーズのことを知っている罪歌の人に話を聞こうと思っていたんです」
A「あ、それでお兄ちゃんと別れたんですか」
杏「はい。・・・あの、Aちゃんは知りませんか？」
ここは、嘘をついてはいけない。
でも、私の口からそれを言ってしまっていいのだろうか。
A「私は、黄巾賊とダラーズのことを確実には知りません。なので、今から杏里さん側に付きます」
杏「私、側？」
A「杏里さんは、これから情報を集めに行くんですよね？そのお手伝いをさせてください」
杏「でも」
A「心配は無用です。それに私が今持っている情報と繋がるものがあれば教えますし」
私の答えに、杏里さんは静かに頷いた。
知るなら、私の口からではなく自分の行動で見たものや聞いたもので知ってほしい。
百聞は一見に如かず、だからね。
杏「お待たせしました」
その後、動きやすい服装に着替えるために杏里さんの家に行った。
私はもとから動きやすい服装なので支障はない。
杏「行きましょう」
A「はい」
その後、罪歌の母である杏里さんの力で情報を知っているであろう黄巾賊の子に話を聞いた。
私は離れた場所でそれを見ていたけれど、杏里さんの表情が変わったのはわかった。
杏「Aちゃん、私は」
A「確かめに行くんですよね」
杏「．．．はい。Aちゃんは知っていたんですか？」
A「まあ」
私の返事に複雑な表情をした杏里さんだったけれど、次の瞬間には赤い目の奥に何かの意思を持ったような表情をした。
杏「私、自分の目で確かめに行きます」
A「ええ、そうしましょうか」
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奈倉(プロフ) - 萩之介＆長太郎with氷帝テニミュ依存者さん» ありがとうございます！高校生活楽しみましょうね！ (2015年7月17日 15時) (
レス) id: b123818c32 (このIDを非表示/違反報告)
萩之介＆長太郎with氷帝テニミュ依存者(プロフ) - 待ってましたー！！！！！私も今年高校生デビューしたので大変な気持ちよくわかります…！お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！！ (2015年7月15日 21時) (レス) id: 622201a805 (このIDを非表示/違反報告)
奈倉(プロフ) - 萌さん» 返信遅れてすみません！これからは、妹の秘密を紹介できればなと思っています！ (2015年7月14日 19時) (レス) id: b123818c32 (このIDを非表示/違反報告)
萌 - これからどうなるのでしょうか? (2015年5月5日 11時) (レス) id: 61c9a2dbc8 (このIDを非表示/違反報告)
のばら(プロフ) - わーむさん» いつまでも待たせないように、頑張らせていただきます！(＞Д＜)ゝ”ww (2015年3月17日 21時) (レス) id: b123818c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈倉 | 作成日時：2014年8月8日 18時
