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妹、罪歌の母を知る ページ17

あの後、少し悩んだ素振りを見せたセルティさんは、静雄さんに影と同じ素材でできたグローブのようなものを渡していた。


私は残りたかったが、迷惑をかけない約束のためセルティさんのバイクの後ろに乗って移動している。



A「セルティさん。あっちに行ってください」



道路の分かれ道で、指をさして合図する。


セルティさんも何かしらの気配を感じ取っているようで、目的の場所に向かっていた。


あそこを曲がったところ...



A「!!」



そこで私が見たのは、日本刀を持った杏里さんと道路に倒れている贄川さん、電柱の後ろに隠れている男だった。


杏里さんが罪歌なのは知っていたけど、母だったのは知らなかった。


そんなことを思っていると、セルティさんが黒バイクから降りた。



男「杏里!一緒に逃げよう!」


杏「ッ」


男「園原、お前には目をかけてやっただろう。そうだ張間だ!張間と同じクラスになれたのは誰のおかげだと、」


杏「その借りはもう返しました」



今の会話からして、多分学校の先生なんだろう。


けれど、杏里さんはその男にきっぱりとそう言った。



男「か、返したって、今のでか?」


杏「私は、黒バイクさんが切り裂き魔だと思っていました。だから先生が襲われるんだと思って、無我夢中で、先生を助けたくって・・・」



黒いバイクから降りて、セルティさんの近くに行く。



杏「先生が好きだったからじゃありません。先生への借りは全部返しておきたかったから」


男「何の話だ?」


杏「先生は、どうして黒バイクさんに追われていたんですか?いったい何をやったんですか?」


男「何って・・・杏里!なんだ、そんなもの持って!」



今頃杏里さんが持っている日本刀に気づいた男が、後ずさって足元に落ちていたナイフを拾う。


そしてそれを、杏里さんに向ける。



男「お前もか、お前もなのか!?お前も俺を!!」



おびえる男に、杏里さんは少し笑って、



杏「いいえ、私は贄川先輩とは違います。私は先生のこと、大嫌いですから」



少し冷淡な表情で、男にそう言い放った。


男はそれにビビッて、叫びながら逃げていく。


その後、私を家に送りたいと言ったセルティさんだったが、贄川さんを早く医者に見てもらって欲しいとお願いしたり、杏里さんと友達だと言ったりすると渋々許してくれた。


杏里さんにはこの前と同様、私がいたこと内緒にしてもらう約束をし私は家へと足を進める。



A「黒幕、か」

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奈倉(プロフ) - 萩之介&長太郎with氷帝テニミュ依存者さん» ありがとうございます!高校生活楽しみましょうね! (2015年7月17日 15時) (レス) id: b123818c32 (このIDを非表示/違反報告)
萩之介&長太郎with氷帝テニミュ依存者(プロフ) - 待ってましたー!!!!!私も今年高校生デビューしたので大変な気持ちよくわかります…!お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください!! (2015年7月15日 21時) (レス) id: 622201a805 (このIDを非表示/違反報告)
奈倉(プロフ) - 萌さん» 返信遅れてすみません!これからは、妹の秘密を紹介できればなと思っています! (2015年7月14日 19時) (レス) id: b123818c32 (このIDを非表示/違反報告)
- これからどうなるのでしょうか? (2015年5月5日 11時) (レス) id: 61c9a2dbc8 (このIDを非表示/違反報告)
のばら(プロフ) - わーむさん» いつまでも待たせないように、頑張らせていただきます!(>Д<)ゝ”ww (2015年3月17日 21時) (レス) id: b123818c32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奈倉 | 作成日時:2014年8月8日 18時

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