26話【革命への道標3】 ページ26
ひなた「はいっ、到着☆」
ゆうた「ゆっくり下ろしますね〜」
『…あっ、うん』
あれからずっと、胴上げ体勢のまま運ばれた。
上下に動く上にスピードが早く、とても簡易なジェットコースターにでも乗ったような気分だ。
人間ジェットコースターとは一体…。
ひなた「それでは、こちらへどうぞ!」
ゆっくり下ろされて辺りを見渡してみると、すぐ近くにドアがあった。
私を担いできた2人は、ここまで来る途中に自己紹介をしたが予想通り葵兄弟だった。
声が若干高めがひなた、低めがゆうた、
または色で見分けたり、雰囲気で見分けることが可能とわかった。
ひなたに促され、目の前のドアを開けると
ギター、ベース、キーボード、ドラム、棺桶など、いかにも軽音部らしいものがあった。
いやまて、棺桶?
『軽音部らしい楽器の中に紛れて棺桶とは』
ゆうた「気にしたら負けです」
思わずつっこんでしまった私に、ゆうたが冷静に言葉を返した。
…この棺桶が何か、想像できるが。
『…ねぇ。この棺桶の中にいるのって、やっぱり…』
ひなた「【朔間先輩】!Aさん連れてきましたよ〜っ!」
『…だよねぇ』
というか、何故昼に呼び出そうと思ったのか。
零は夜行性だ。
吸血鬼と言っているだけあって。
普通なら時間がある上に、少しでも遅い放課後にするはずだが。
何か緊急の連絡でもあるのだろうか。
あ、連絡といえば、
携帯は制服のポケットの中に入れていたはずだから、3人に
大丈夫だからまた放課後に。
と連絡しておこう。
零「…ふぁあ…ふ。葵くん、すまんのぉ。助かったわい♪」
ゆうた「いえいえ♪俺たちもAさんと会ってみたかったので」
棺桶の蓋が、ズズ…
と動いたと思えば、中からとても見覚えのある人がでてきた。
UNDEADのリーダーにして、三奇人の一人。
そして幼馴染みである【朔間零】だ。
『んん、零、何かあったの?』
零「Aに会いたくての…♪」
『まさか、それだけじゃないよねぇ?
…。
…えっ、それだけなの?』
零「くっくっく♪本当にからかいがいのあるやつじゃ…♪」
零は本題に入る前に、ひなたとゆうたに、
ありがとう、帰っていいぞ
というような声をかける。
ひなた「はーいっ!Aさん、またね〜!」
ゆうた「失礼します。Aさん、また後で…♪」
【また】…?
疑問に思いながら、2人の出ていったドアを見つめる。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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水無月のぞみ - 17話の翠のクラスですが、彼は1-Bではなく1-Aです。 (2022年5月15日 3時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ののあ | 作成日時:2019年8月15日 2時