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放課後の部活が始まった
グラウンドの方からはアップをしている部員達の声が聞こえてくる。
本当は部活に参加してマネージャー業をしなきゃいけないんだけど…
『ねぇ、何で青道に来てるの?カルロス。一昨日も来たよね?』
神谷「Aちゃんに会いに来た。本当は鳴も来る予定だったんだけど主将に捕まっちゃってね」
語尾にでもハートがついてるんじゃないかと疑うような口調で言ってくる
稲城実業高校野球部の神谷カルロス俊樹くん
練習試合で稲実のマネージャーをした時があった。その時に仲良くなって今も、たまーにだが互いが休日の日に会っている
本来は来る予定だったらしい鳴くんは稲城実業高校野球部のエース。成宮鳴くんだ
それと、私がカルロスが来てるのにそんなに驚いていない理由は…
この2人が毎日のように青道に来ているからだ
だから、多分2、3年生は私が部活に来ていない理由をわかっていて探しに来てないんだとは思うんだけどさ
それはそれで寂しくない!?少しは心配してさ、探しに来てほしいものだね!
神谷「ぷっ…」
『え?どうしたの?』
神谷「いや、百面相してるからさ…それが面白くって…」
肩を小刻みを震わせながら笑いを耐えているカルロス
耐えるぐらいなら笑ってくれた方がまだいいのにと思い叩こうとしたら…
??「いたー!Aちゃんやっと見つけた!」
そうカルロスの背後から聞こえてきた。
直ぐに誰が近付いて来ているのか分かった私はカルロスに背を向け無言で走り出す
??「何で逃げるのー!」
『…そりゃ逃げるでしょ!?捕まりたくないし!!』
私の事を追い掛けてくる男子…鳴くんと会話しながら走る。相手は練習で走り込んでいるから直ぐに追い付かれる。
一昨日は捕まり結局部活に参加出来なくなってしまった
参加出来なくなるのは嫌だが正直に言うと疲れた。
だから逃げる事を諦め足を止め始めた時、腕をグイッと誰かに引っ張らた。
そして、
白洲「うちのマネージャーが世話になった」
『健ちゃん!!』
幼馴染に、いつものように回収される
健ちゃん、いつもいつもごめんなさい。
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白洲「何で追い返さない?」
『いや、断っても。来るなって言っても。追い返しても居るんだって』
白洲「……警察行くか?」
『え、そんな大事にする!?しちゃうの!?』
白洲「…そう言って何回見逃してきて困ってるのは何処の誰だ?」
『…』
この会話だって日常生活の一部になりかけていたりして…
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作者名:希望(夕美) | 作成日時:2016年12月2日 22時