3 ページ13
.
片岡「麻川、ボールはどうした」
『す、すみません!今すぐ持って来ます!』
やってしまった。
いつもの感覚でドリンクの準備をしていたら今日は自分1人だけだと言う事を忘れていた
やばい、監督結構怒ってたように見えた。やってしまった。本当に…
倉庫へ急いでボールを取りに行くが…
倉庫の中にはもうボールは入っていなかった。
え、今日全部出したっけ?そう疑問に思っていたら
??「今日、お前1人だけだって夏川から聞いたからよ…俺がボール運んどいたぞ」
『え…?』
背後から急に声を掛けられ誰だと思い振り向くと倉庫の扉付近に立っていたのは、
『倉持…』
倉持「ま、ボール籠運んだりは俺達選手でするからよ。お前は…その、ドリンクとかの準備して来いよ…」
いつもはこれ運べー。あれしろー。ってこき?使ってくるけど。
倉持にもこういう優しい所とかあるんだ
そう思っていたら、
片岡「倉持!さっさと、持ち場に戻れ!」
倉持「はい!」
んじゃ、と言って走って練習に戻って行く倉持の後ろ姿を見る私。
今日の倉持はカッコイイと不覚にも思ってしまった。
『や、やばっ。ドリンク作り途中だったんだ!早く水道に行って準備しないとッ…!!』
ドリンク作りが途中だったことを思い出した私は今度は倉庫から水道へ走って戻った。
てか、思ったんだけど高島先生って何処に行ったの!?
もし、仕事に戻ったならせめて一言掛けて欲しかったんですけど!!
そう心の中で思いながら水道へと急いだ
.
152人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:希望(夕美) | 作成日時:2016年12月2日 22時