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85話なのだよ [背中] ページ36

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「誠凛選手交代です」

A「お願いします」

水戸部「…」

無口にコートの中へ向かう水戸部先輩とすれ違いざまにそう伝えハイタッチをする。

チラリと得点版を見れば53対60と

思ったより点を離せていない状態だった。

海常のキャプテンさんはやっぱりとても冷静かつ挑戦的だ。

あの人の指示でバカガミのダブルチームは続き、

ボクや先輩方で点を稼いでいたが、対抗するように

すぐさま海常ボールで点を取り返しに来た。

A「…」

脳裏にイヤな映像が流れる

80対79

タイムは正確に覚えていないが、

限りなく0に近かったという事は頭に残っている。。

あー、ダメだ・・・

引き締めた筈の糸が緩みそうだ…

目を閉じ、鼻から下を両手で覆う

リコ「ちゃんと見なさい」

A「!…」

3つ隣の監督にそう言葉で背中を叩かれたような気がして

目を開け、両手を降ろした

リコ「今試合の流れは確実にうちに来てる!
この流れはあなたが作ってくれたのよ。
ソレを無駄にするような薄情な奴なんて1人もいないわ!」

小金井「そうそう!
お前今日なんか張りつめ過ぎだぞー
水戸部が心配してた。もちろん俺らもな!
1人で苦しってんなら、いくらでも俺らに寄りかかって来いよ。
その為の仲間だろ」

土田「だな。
Aからしたら、まだまだ俺等1人1人は頼りないのかもしれない。
けど、誠凛っていう一つのチームなら、お前1人くらい軽々支えてやれる」

小金井「ひょひょーいだよ!」

降旗「俺も…
Aには手間かけさせてばっかだけど…
俺も誠凛の1人としてお前を支えてやりてぇんだ!」

福田「俺も!」

河原「俺だって!」

A「…」

黒子「誰にだって調子が良くない日はあります。
なので今日くらいは僕達に甘えてくれてもいいんですよ。
一緒に勝ちましょう」

A「…ハハッ」

監督に背中を叩かれた思ったら、

今度はこんなに次々と背中をさすって支えてくれるような言葉をかけられるとは…

夢にまで見なかったよ。

A「そうだね」

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今吉「弟くんが負けた今、自分の目標は何や?」

A「…。誠凛の優勝です」

カチッと

身体の中で何かが正常にかみ合った感覚がした。


勝つ。

…まだ、まだ体力は残ってる。

けど、それを使うのは今じゃない。

誠凛が勝つため、最敵な局面で使う為

今は皆に、背中を預けよう。

それからボクは体を後ろに引いた

まるで何かに凭れるような体勢でコートを見続けた

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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2022年4月6日 12時) (レス) @page21 id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2021年6月7日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/nomura  
作成日時:2021年2月9日 6時

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