青峰の妹が変な知識持ってる件について【黄瀬】

警告？ ページ27

「っ、くっしゅん!」


寒気が背筋を伝い全身が気味悪く震える。


機械音が五月蝿く鳴り響き、はさまったソレを力なく抜いた。


「39.3…」


風邪だ。


距離をおいてから三日、ついに風邪までひいてしまった。


センパイとは、全然あってない。


これ、これ以上センパイから離れるなっていう一種の警告じゃないのか？


そんなふうに考える私は本気で熱にやられているのだろう。


オレも休むとか馬鹿なことを言う兄を無理やりおしだし、その後も体温絶賛上昇中。


薬を口に放り投げ、傍にあったコップを力をふりしぼり口元へとやった。


そして、体重に任せるままベッドに倒れこむ。


バフッ


ほこりが、舞う。


熱い、熱い、あつい。


カチャン


鍵の開いた音が耳に入った。


お兄ちゃんだろうか？


バタバタという階段を上る音。


勢いよく開いたドアのところに立っていたのは


「Aちゃん」


朦朧とする意識で、はっきりとは分からないけれど。


「センパイ？」


カバンをその場にバサリと落とし、心配そうな顔でこちらに来た。


ああ、これは夢かな。…そうだ、夢だ。私の、都合よく作られた夢。


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受験生にテストはつきもの…

今だから→←オレ情けねぇ。

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