青峰の妹が変な知識持ってる件について【黄瀬】

センパイ、ズルい。 ページ13

急かさないで下さい


そう言って振り払おうとした。


でも、すごく、すごく真剣な眼で。


本当にかっこよくって。


なんでセンパイ、こんなに心臓に悪いんですか。


ズルいです。


軽い時は軽いくせに、急にかっこよくなって。


これが狙ってないのなら、本当にタチが悪い。


するりと、抑えていた手が離された。


返事をしろということだろうか。


A「セン、パイ」


黄瀬「ん？」


綺麗な目に映るのは、私だけ。


それが心地よくて、嬉しくて。


A「好きに、なっちゃいました」


みるみるうちに、センパイの顔が赤くなっていく。


黄瀬「その角度、反則…」


ポツリとそう呟くと、ぎゅっと抱き締められた。


A「心外です。狙って、ないんですが」


黄瀬「タチ、悪いっスねぇ」


ククッとセンパイが笑う、


そんなセンパイが可愛くて、私も笑う。


ああ、幸せ。


ドキドキするのはしんどいけど、楽しくて、心がふわふわ躍る。


青峰A、初カレです。

シスコン発覚？→←空き教室で、二人。

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