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南と話した次の日。
俺は、三人に囲まれながら廊下を歩いて居た。


「黛サン、赤司に見込まれたんだって?」
「征ちゃんの処に案内するわね」
「がっはっは、此れから同じ一軍同士、宜しくな!」







…………驚いた。

何だ。

『赤司に見込まれた』だけで、こんなにも評価が変わるもんなのか。





五将の三人を筆頭に、様々な人から羨みの視線が注がれた。
妬んで居た奴も居た。


お前ら、昨日迄俺の名前どころか顔すら知らなかっただろ。







「やぁ、千尋。待って居たよ」







辿り着いたのは、バスケ部一軍専用の部室。
部屋のど真ん中で、彼は堂々と其処に立って居た。



「…………赤司」



……俺より背が低く、俺より歳下の奴に呼び捨てで呼ばれる日が来るとはね。敬語使わねぇのな。

まぁ、此奴が凄いのは百も承知だが。







「一軍へようこそ」

「………………どうも」







こうして、俺はバスケ部に復帰して早々一軍へと昇格したのだった。

体育館の二階隅に有る、『放送部屋』を頭の隅で思い浮かべる。



今日も、きっと彼奴は居るのだろう。



馬鹿見たいに、バスケを愛しながら。





「其れじゃあ、千尋には特別メニューを行なって貰う」

「…………ちょっと待ってくれ」





思わず、口を挟んで居た。

嫌、赤司が喋り終わってからだからギリセーフだろう、うん。





「…………何だ」





だからそんなに怖いオーラ出すなよ。恐いだろ。



「……忘れ物を取ってくる」



そう言うと、赤司はすっと元の涼しい表情に戻って行く。




「其れならそうと早く言え」

「……すまん」




はぁ、と溜息は吐いたものの怒っては居ない様だ。良かった。

入部初日から強制退部何て洒落にならん。





「では、五分以内に戻って来い」

「……分かった」





こうして、俺は部室を出た。
此処まで連れて来た三人は、何時の間にか居ない。

既に練習を始めて居るのだろう。






ふぅ。

俺も、行かないと。

《忘れ物》を取りに。

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nome(プロフ) - 律。さん» コメントありがとうございました!赤司君と絡むのが遅くてすみませんm(_ _)m頑張ります。 (2015年6月16日 20時) (レス) id: 6a7654f1e9 (このIDを非表示/違反報告)
律。 - はじめまして。赤司君とこれからどう関わっていくのか楽しみです。更新無理せず頑張ってください!! (2015年6月14日 17時) (レス) id: f3d528ae0e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nome | 作成日時:2015年3月31日 20時

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