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「戸上行成29歳。元々横浜で小さな洋食店だったとがみ亭をわずか十数年で有名チェーン店に成長させた戸上正行の一人息子」
私が調べた戸上行成の情報が載ってる紙を見ながら喋ると、泰にぃたちは口を開けながら聞いていた。
功一「あ、実はこいつこの店の常連客なんだ。ここにも泊ったことあるし」
泰輔「近すぎねぇか?」
功一「だからしばらくはここに来るな。用があるときは俺たちがお前らのマンションに行くから。
あとはまぁ電話かメールで」
静奈「いいけど…なんでこいつなの?」
功一「なんで?」
「あ、確かに。私も気になってた」
この前の事…おにぃも気にしてたの?
泰輔「高山はシーの強敵だし、その前のホストも資格詐欺の彼氏で理由があったじゃん。
こいつは?」
功一「…特にない」
泰輔「ねぇのかよ」
功一「まぁしいというなら……なんかイラっとくるから」
静奈「…おにぃらしくない」
功一「そりゃおにぃだって人並みにイラってくるよ?」
静奈「…Aはどう思う?」
「へ?いや…ん〜…」
いつの間にか泰にぃに取られていた写真を見て理由を探す。
…やっぱりあのことしか思い浮かばない…。
泰輔「まぁ…確かにイラってくる顔だな」
静奈「ダブルピースだしね」
功一「いやそれは酔っぱらってるから、普段からそんなんじゃないんだよ」
静奈「顔がシャープだよね」
泰輔「シャープっていうか顎長くね?」
静奈「携帯開いたときみたいな笑」
「はい没収〜」
このままじゃこの2人のイジりが止まらないだろう。
そう思い泰にぃの手から行成さんの写真を奪い取る。
静奈「Aも写真見なって!笑」
泰輔「ぜってー同じこと思うから!笑」
「いや、いつも見てるし……っく…ふふ…笑」
目が慣れてたはずなのに…!
ってかそんな風にしか見えなくなってきた…笑
功一「あーもうAまで…」
泰輔「あ、ってかいくらふんだくる?」
功一「ﾝﾌﾝ…一千万?」
静奈「一千万!?」
泰輔「一千万っつったらキャバクラで…!」
「もう、泰にぃその計算いいから」
泰輔「はい…」
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作者名：ぽかぽか笑顔
| 作成日時：2017年12月11日 22時
