。流星の絆。2 (ページ5)

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泰輔「誰こいつ」

プリンターから出てきたのは…戸上行成の写真一枚。

この前来た時に撮らせてもらったものだ。

功一「次のターゲットだよ」

泰輔「次って…?」

静奈「またやんの?」

功一「え、やなの?」

泰輔「いやっていうか兄貴どうなの?」

静奈「そうだよぅ。もうやんないと思って明日面接入れちゃったよ?」

功一「いや、面接は行けよ?今度のターゲットで詐欺は最後だ」

泰輔「…最後」

功一「真っ当な人生を歩むためにはいい加減、足を洗っといたほうがいい。それが1つ。
もう一つは…」

「…もう一つは?」

功一「刑事が俺らの事嗅ぎまわってる」

頭の中にジャケットの前を開けてあのアリアケ4のTシャツを見せながら注文した柏原さんと萩村さんが浮かぶ。

功一「時効間近になって、あいつら思い出したように動き出してる。
幸い向こうは俺たちがこうやって頻繁にあってることを知らないし…まぁ今がやめどきなんだ」

静奈「わかった。っで?そいつは最後の山にふさわしい玉なの?」

功一「シー…お前やめろ?そういう山だとか玉だとか」

泰輔「ほんとだよ引くよ、峰不二子か」

「あ～…泰にぃの理想の女性」

泰輔「ばっ、それは内緒だって」

静奈「ごめん…最後だと思ったら変なテンションになってしまいました」

功一「まぁホストの一矢と高山がランクBだとしたら…こいつは間違いなくランクAだ」

おにぃがそういうとﾋｭ～っと…口笛を鳴らすしず。

泰輔「やめろってお前なんか照れるよ笑」

…なんで泰にぃが照れるんだよ。

功一「あ、お前ら。とがみ亭っていう洋食屋知ってる?」

静奈「まぁ名前は。雑誌のグルメ特集とかでよく出てる」

「この人…そのとがみ亭の御曹司」

おにぃから写真を奪いしずに見せるように言うと…2人は驚いたように口を開けた。