射的 ページ18
｢おーい真太郎、遊びに来たよ！｣
人混みでも、真太郎はみんなより頭が1つ分飛び出ているし、緑色の綺麗な髪色だからすごく目立つ。
緑｢Aと赤司、来たのだな……っというか、その格好は何なのだよ｣
言われてはっと気づいた。
そうだ、征十郎くんの執事姿も目立つけど私の死神姿もなかなか奇抜だった…！
指摘された途端に恥ずかしくなって俯いた私の肩を、征十郎くんがすっと抱き寄せた。
赤｢かわいい死神とそれにお仕えする執事だよ。ステキだろう？｣
緑｢…ドヤ顔やめるのだよっ！それより、来たのなら早く射的をやっていけ｣
真太郎はずいとおもちゃの鉄砲を押し付けてきた。
緑｢弾は3発だ。景品を倒せたら持っていけ｣
そう言って真太郎は別のお客さんの接客に行った。
赤｢ふむ…なかなか面白そうだね。A、先にやるかい？｣
銃を眺めながら尋ねられ、私は慌てて首を振った。
｢あ、お兄ちゃんがやってるのはいつも見てたんだけど自分ではやったことなくて…征十郎くん、やってよ｣
赤｢いいだろう。……じゃあ、何か取って欲しいものはあるかい？｣
私は商品棚の景品を見る。
最新のゲームソフトや人気キャラクターのぬいぐるみなど、中学校の学園祭にしてはなかなか品揃えが良い。
ふと、私の目に留まったのは、バスケットボールを抱いた赤い猫のぬいぐるみだった。
なんだか少し、征十郎くんに似ている。
｢…あれ、あれがいいな！｣
私が指さした先を見て、征十郎くんはニヤッと笑った。
赤｢任せて。それじゃあ………あれが取れたら、Aは俺のことを�狎�十郎�瓩辰童討屬海函�いいね？｣
え、と聞く間も与えずに征十郎くんは引き金を引いた。
ドンッと鈍い音がして、銃口から勢いよく弾が飛び出す。
弾は見事にぬいぐるみの中心に当たり、ぬいぐるみは後ろに倒れた。
｢す、すっご……！｣
赤｢うん、初めてにしてはなかなかだったね。ビギナーズラックかな｣
え、今ので初めてってすご……っていうか、
赤｢さて、｣
征十郎くんは景品を受け取りながら楽しそうに笑った。
ここ一番で見せる、征十郎くんのかわいくも見えるしゾッとするようにも見える笑顔だった。
赤｢名前、呼んでもらおうか？｣
＿＿＿＿逃げられない。
私は覚悟を決めた。
｢せ、せっ…征十郎…っ！｣
赤｢よく出来ました｣
私の頭を撫で、征十郎は満足気に笑ったのだった。
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フラン - 更新楽しみにしています。頑張ってください (2019年2月26日 20時) (
レス) id: a7e74e025e (このIDを非表示/違反報告)
水希 - マリイさん» マリイさん、怖いですよ･･･ (2018年5月24日 23時) (レス) id: 3c8893256c (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 井下さん» 灰崎居ないキセキは嫌いキセキは灰崎虐めてる(灰崎はミリイの息子) (2018年5月24日 19時) (レス) id: 421640d4d1 (このIDを非表示/違反報告)
井下(プロフ) - 赤司 ひなたさん» ありがとうございます！励みになります(^-^) そろそろ物語も佳境に差し掛かっていますが、最後まで楽しんで読んで頂けたら嬉しいです！ (2018年5月23日 22時) (レス) id: 40a665b62a (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 八色キセキの小説も書いて欲しいです リクの事後はボードに書いてます (2018年5月23日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：井下 | 作成日時：2018年4月1日 10時
