可哀想 ページ10
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「シンドバッド様、ごめんなさい」
ジャーファル様に案内をしてもらい、王宮につくと直ぐにシンドバッド様のお部屋に向かって頭を下げた。
シンドバッド様はしばらく此方をじっと見ていたが、すぐにニコリと笑った。
…いや。貼り付けただけの偽物の笑顔。
分かりやすい。本当に。
ｼﾝ「お怪我が無くて何よりです。
それよりも今日は疲れたでしょう。ゆっくりとお休み下さい。」
「…はい」
少々強引に私をこの場から引き剥がした気がする。
しかしこのまま此処にいても何もならないので、
「失礼しました」といって部屋を出た。
かといって自室に戻るわけではなく、冷たい扉に耳を当てる。
幸い、此処にはあまり人が通らないことは既に確認済みなので、誰かに見られる心配はない。
見つかったとしてもどうとでもなる。
…それよりも、だ。
あの瞳。あの視線。
あれは私を値踏みしていた。
私の価値を。利用価値ってところかしら。
あれを私は痛いほどに知っている。
冷たくて、鋭くて、刺されるような。
どうしてそんなに手駒に取りたいのかしら？
あの人ならそんな周りくどいやり方をしなくても、
目的に達することぐらい出来るはずなのに。
それくらいの力を持っているのに。
可哀想な人。
ｼﾝ「ジャーファル。」
ｼﾞｬ「なんでしょうか。」
おっと。
お話が始まったみたい。
分厚い扉越しに話を聞く。
勿論、聞き逃さないように集中してね。
ｼﾝ「A姫の力をみたか？」
その一言だけで話の内容が容易に想像することが出来た。
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夕黄 - 一話からずっつと読みました。とてもなけました。また作品を作ってください (2017年12月11日 19時) (
レス) id: 81431dc03d (このIDを非表示/違反報告)
rain - 面白かったです！これからも更新頑張って下さい！無理はしないでくださいね！ (2016年4月12日 17時) (レス) id: 6793ed2170 (このIDを非表示/違反報告)
エネ - 早く続きが見たいです。 (2016年4月10日 10時) (レス) id: dc9c94dfda (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - おもしろいです！更新頑張ってください (2016年3月5日 20時) (レス) id: 7df81c3a51 (このIDを非表示/違反報告)
akua(プロフ) - 紅妃さん» すみません打ち間違えです（汗）正確には午後6時です！教えていただきありがとうございます！ (2015年5月16日 19時) (レス) id: 08055b1de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akua | 作成日時：2015年4月20日 22時
