対面 ページ28
「ごめんなさい」
気づけば涙を流して謝っていた。
もう全部気がついていた。
ただ知らないふりをしてただけ。
私はあの子を守る為に生まれてきた。
だけどいつの間にか悲しませていた。
『いいのいいの。
それより鏡の前に立って呪文を唱えて』
呪文は分かるよね、って。
もちろん。
だって貴方と私二人で一人。
一人で二人なんだから。
全身鏡の前に立って手を鏡に付ける。
「真実を映し出し、姿を表せ。」
すると鏡は光り出し、中から私によく似た少女が出てきた。
『わーい!やっと出れた!』
目の前をくるくる。
私の手を持ちぶんぶん。
『改めて自己紹介!私、リリアノ=ルシフェン=ティア=ドートゥリシュ!ノアだと名前被っちゃうからリリアノって呼んで!』
「ええ、私は練 Aよ」
よろしく、といって二人で握手をする。
そうして早速準備にとりかかる。
私のやるべきことを。
あの日、終わらせることのできなかった儀式を。
『あーあー7章になってるしー』
楽譜を見ながら不機嫌そうに唇を尖らせる彼女。
「ええ、でも今回は私がいるでしょう?」
『あはは、そうだね!』
きっと大丈夫。
二人なら怖いものなんてない。
『じゃあ、時空を繋げるよーう』
「ええいいわよ」
リリアノは金属器を全て身に着け言った。
そして魔力を最大にした瞬間、激しい耳鳴りと共に目の前が歪んだ。
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夕黄 - 一話からずっつと読みました。とてもなけました。また作品を作ってください (2017年12月11日 19時) (レス) id: 81431dc03d (このIDを非表示/違反報告)
rain - 面白かったです!これからも更新頑張って下さい!無理はしないでくださいね! (2016年4月12日 17時) (レス) id: 6793ed2170 (このIDを非表示/違反報告)
エネ - 早く続きが見たいです。 (2016年4月10日 10時) (レス) id: dc9c94dfda (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - おもしろいです!更新頑張ってください (2016年3月5日 20時) (レス) id: 7df81c3a51 (このIDを非表示/違反報告)
akua(プロフ) - 紅妃さん» すみません打ち間違えです(汗)正確には午後6時です!教えていただきありがとうございます! (2015年5月16日 19時) (レス) id: 08055b1de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:akua | 作成日時:2015年4月20日 22時