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この世界 ページ18

目を開けると、そこはいつも通りの真っ白い部屋。


辺りを飛び交っているルフちゃん達は日に日に増えているように見える。



気のせいかしら?




「で、なんのようかしら」


『ええーバレちゃったー』




ヒョコリと私の後ろから体をずらし、目の前まで歩いてくる。




『だってさー写真見つけたでしょ?』


「ええ見つけたわ。
あれはどういうことなの?」




お姫様はうっすらと目を細めると、やや口角をあげた。




『どういうことって?』




その姿は何かを楽しんでいるようにも見えた。


そんな様子の彼女に少しの不満をいだき、早口に述べる。




「どうしてジュダルやお姉様、お兄様達と写っているの?知り合いなの?」


『うーんちょっと難しいんだよなー。
まずね、知り合いだけど多分向こうは知らないよ』




どういうことなのだろう。


写真を見る限り親しい間柄だという事が分かる。



なのに向こうはお姫様を知らない?



お姫様は頭にはてなを浮かべる私にそっと微笑む。




『本当はもう、わかっているんじゃない?』


「え?」


『私と貴方の。私と兄様方の。貴方と兄様方の。
関係を。』


「しらないわ」




何もしらない。
私は何も知らない。

だって必要ないことだもの。



そんな私を見て少し困ったような顔をして笑うお姫様。


前のように私の頭の上に手を置くと、
『じゃあヒント』といって視線を合わせた。




『ぜーんぶ、この世界で起きたことよ。』


「え?」


『それだけ!後はまあ、うん。ふぁいと。』




頭の上から手を退けると、曖昧な言葉を残して消えてしまった。



最後の言葉。


あの意味は…

私→←写真



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夕黄 - 一話からずっつと読みました。とてもなけました。また作品を作ってください (2017年12月11日 19時) (レス) id: 81431dc03d (このIDを非表示/違反報告)
rain - 面白かったです!これからも更新頑張って下さい!無理はしないでくださいね! (2016年4月12日 17時) (レス) id: 6793ed2170 (このIDを非表示/違反報告)
エネ - 早く続きが見たいです。 (2016年4月10日 10時) (レス) id: dc9c94dfda (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - おもしろいです!更新頑張ってください (2016年3月5日 20時) (レス) id: 7df81c3a51 (このIDを非表示/違反報告)
akua(プロフ) - 紅妃さん» すみません打ち間違えです(汗)正確には午後6時です!教えていただきありがとうございます! (2015年5月16日 19時) (レス) id: 08055b1de1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:akua | 作成日時:2015年4月20日 22時

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