写真 ページ17
その先が気になり、震える手でゆっくりとページを捲る。
「あ…」
ない。
先のページは全て破られた様な形跡があるだけで、
何一つ残っていなかった。
少々がっかりしながら本を閉じる。
パラリ
本からなにかが落ちた。
本のページが破れてしまったのかと思ったが、どうやら違うらしい。
地面に落ちたそれを拾う。
「あら、文字が書いてあるわ」
ｼﾞｬ「なんて書いてあるんですか？」
「ちょっと待って。
霞んでて読めない所も沢山あるから」
読めるところを繋ぎあわせてみる。
「皆で…？」
目を凝らして見るが、どんなに努力してもそこまでしか読めなかった。
何だろう、と紙を裏に返す。
「「！！」」
ジャーファルさんと顔を見合わせる。
それは写真だった。
中央にはジュダルと金色の髪をした少女…。
あの金色のお姫様が。
二人を囲むように、お兄様やお姉様が笑顔で映っている。
ー ジュダルのぶぁーか！！ ー
ー はぁ？お前の方がバカだろ！バーカ！ ー
そんな声が頭の中で…。
いや、何かの記憶から。
そんな声がした。
私はこれを知っている？
どうして。どうして。
ジュダルはそんな素振り見せなかった。
お姉様やお兄様だって。
知っていたら同じ顔の私を見てもっと動揺するはずだもの。
疑問は募るばかり。
ズキンズキンと頭痛が酷い。
ああ、ねえ。誰か教えて頂戴。
…私とは一体何なのですか？
そして、視界が暗転した。
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夕黄 - 一話からずっつと読みました。とてもなけました。また作品を作ってください (2017年12月11日 19時) (
レス) id: 81431dc03d (このIDを非表示/違反報告)
rain - 面白かったです！これからも更新頑張って下さい！無理はしないでくださいね！ (2016年4月12日 17時) (レス) id: 6793ed2170 (このIDを非表示/違反報告)
エネ - 早く続きが見たいです。 (2016年4月10日 10時) (レス) id: dc9c94dfda (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - おもしろいです！更新頑張ってください (2016年3月5日 20時) (レス) id: 7df81c3a51 (このIDを非表示/違反報告)
akua(プロフ) - 紅妃さん» すみません打ち間違えです（汗）正確には午後6時です！教えていただきありがとうございます！ (2015年5月16日 19時) (レス) id: 08055b1de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akua | 作成日時：2015年4月20日 22時
