許可 ページ13
翌日。
「ごめんなさい」
朝起きて必要最低限の身支度を済ませると、隣の部屋のアラジン、アリババ、モルジアナの三人に謝罪を述べる。
頭を下げる私を見て三人は慌てて「大丈夫だから!」と言って頭を上げるように言われた。
「ありがとう。
…ところで、ジャーファル様がどこにいるか知っている?」
仕事場を軽く覗いてみたが、どこにも見当たらなかった。
他の政務官の方に聞けばよかったのだけれど、それは気が引けた。
アリ「この時間だったら…」
____
_______
大きな扉の前に立つ。
ここはシンドバッド王の部屋。
アリババに言われるがままにここに来たのだけれど。
本当にいるのかしら、と不安に思いながらもノックをする。
「失礼…」
ジャ「早く仕事をして下さい!」
します。と言おうとしたところでジャーファル様の声に遮られた。
…本当にいたのね。
シン「…もう少しだけ休憩を…。」
ジャ「ダメです!」
シン「…はい。」
全く、いつもあなたは…とお説教らしきものが始まりそうになった所で、ジャーファル様がこちらに気づく。
突然の訪問に驚いたようで、目を丸くしてこちらを
見ている。
ジャ「どうしたのですか?」
「本を読みたいのだけれど…」
何やらお取り込み中だったので迷惑にならないか心配だった。
が、その心配は無用だったようで。
ジャーファル様は快く許可をくれた。
ジャ「しかし、中には重要なものもあるので、私も同行する事になりますがよろしいですか?」
「ええ。勿論。」
ジャ「では行きましょう。
…シンは仕事を終わらせておいて下さいね。」
ソロリ、と窓から逃げ出そうとしていた王に、
真っ黒な笑みでいった。
…本当はこの人が国を作ったのではないのかしら。
失礼だが、そう感じてしまった。
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夕黄 - 一話からずっつと読みました。とてもなけました。また作品を作ってください (2017年12月11日 19時) (レス) id: 81431dc03d (このIDを非表示/違反報告)
rain - 面白かったです!これからも更新頑張って下さい!無理はしないでくださいね! (2016年4月12日 17時) (レス) id: 6793ed2170 (このIDを非表示/違反報告)
エネ - 早く続きが見たいです。 (2016年4月10日 10時) (レス) id: dc9c94dfda (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - おもしろいです!更新頑張ってください (2016年3月5日 20時) (レス) id: 7df81c3a51 (このIDを非表示/違反報告)
akua(プロフ) - 紅妃さん» すみません打ち間違えです(汗)正確には午後6時です!教えていただきありがとうございます! (2015年5月16日 19時) (レス) id: 08055b1de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:akua | 作成日時:2015年4月20日 22時