意味無きもの (ページ38)

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バレンタイン6 ページ38

着替えてきて部屋に戻った。

『はいはーいこちらまでおいでくだせー。』

そう言われたのでAのそばまで行き、服を掴まれたと思ったら。

ロ｢へ？｣

あれ、今宙に浮いてる？？

飛ばされてる？え!?

軽く投げ飛ばされていた。僕の体。

そう、Aに投げられたんだ。

そのまま僕はベッドに着地した。

ロ｢うがっ、｣

舌噛まなくて良かったあ…。

そしてすぐに投げてきた張本人がすぐそばまでやってきた。

ロ｢なんで投げるんだよ!｣

『だってこうでもしないと休まないでしょ、悪い奴だから、ロマニ。』

ロ｢…うん？｣

『ロマニはあくまで人間なんだから。自分をもっと大切にして。』

いつもより、少しだけ大きな声で話すA。

『残ってる仕事は私がやっておくし、シャワーは朝浴びてくればいいし、たまには徹夜せずに寝て欲しいし、できれば毎日ロマニが目の下の隈作って仕事してるところ見たくない。』

正直、何言ってるのか理解は出来たけどリアクションが追いつかなかった。

ポカンと口を開けっ放しになってしまった。

というか、ベッドに放り込まれてからとてつもなく眠気が…。

『おやすみ、ロマニ。そしてハッピーバレンタイン。』

…あぁ、今日は…、そっか…。

そこで僕の意識は途切れた。

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朝目覚めると、少しだけ掛けている布団が重たかった。

ロ｢んぅ…？｣

少し首をあげると、その理由がすぐにわかった。

僕のベッドに倒れ込むようにAが眠っていた。

そして今気付いたけど僕の片手は、偶然なのかはたまた意図されたものなのか分からないけど、Aの片手と重なっていた。

とても、温かいものだった。

ロ｢…ありがとう、A。遠回しなんだかストレートなんだかよく分からないけど、嬉しいよ。｣

少しだけ覗いて見えるAの寝顔はなんだか微笑んでるように見えた。

fin.
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とてつもなく大遅刻なバレンタイン短編でした。
いろんなゲームでイベントやってて忙しかったということが言い訳ということで。
短編という割にちょっと長いような気もしなくもないけど。
そして良い話が思い付かず、グダグダな話となってしまいました…。
そこは申し訳ないと思ってます…。
本編も頑張って進めようと思います。
そしてこの短編の解説今度書いておきます。

きなこもち