意味無きもの (ページ37)

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バレンタイン5 ページ37

Aが正直何かを伝えようとしているんだろうけど僕には理解出来なかった。

『ほれ、まだそれたくさんあるからその1個さっさと食べちゃって。』

ロ｢あ…、うん、｣

ぱくり、

ロ｢…んま、｣

思わず声が出てしまった。

見た目では分からなかったけど、いざ食べてみるとマロンクリームの下には、チョコ生クリームと、生チョコが混ぜられたものが。

チョコモンブランか。

その間もじーと見つめてくるA。

人に貰っておいて、｢こっち見るな｣とはなんだか言いにくかったから言われた通りさっさと食べた。

『よし、そしたら歯磨きしておいで。あ、シャワーは浴びなくていいからね。』

？？？？？

もっと分からない。

ちょこっとだけ変な期待をしそうだったけど、何より相手はAだ。

何がしたいんだかよく分からないけど、とりあえず指示に従う。

ロ｢歯磨きしてきました、けど…。｣

『ちゃんと歯磨きしてきたんだな。偉い偉い。』

背伸びしながら僕の頭を撫でるA。

ロ｢え、ちょ、｣

『なんだよ、ご褒美だけど。それよりもその白衣やら脱いで部屋着に着替えちゃって。』

ロ｢一体何がしたいんだい？｣

『だから言ったじゃん。お世話だって。』